1,800円以上の注文で送料無料
待っている男 角川文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-01-01

待っている男 角川文庫

阿刀田高【著】

追加する に追加する

待っている男 角川文庫

定価 ¥418

275 定価より143円(34%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介 内容:待っている男.朱いドレス.紙の女.俺と同じ男.西瓜流し.鈍色の眼.鳥.藁の人形.ありふれた誘拐
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 1986/06/10
JAN 9784041576038

待っている男

¥275

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2010/05/28

男と女の駆け引きを描…

男と女の駆け引きを描いた短編集。オチの切れにこだわった作品が並ぶ。

文庫OFF

2025/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

阿刀田高著『待っている男(角川文庫)』(角川書店) 1986.6発行 2025.11.12読了 ◯待っている男  男が女を待っている。待っても、待っても、女は一向に現われない。むしろ、来ない方がいい。なぜなら、男の企みが成功すれば女は現われないから・・・・・・。  これは物語の設定が上手いなと思う。 ◯朱いドレス  銀座のクラブで勤める美紗子には瀬川という愛人がいる。ある日、美紗子は住宅街の薄汚い洋裁店で朱色のドレスに一目惚れしまい、思わず購入してしまうのだが、その洋裁店の女主人が自殺した瀬川の妻にそっくりであったことを後から知る。不吉な予感を覚えつつも、その朱色のドレスを着て、クラブに出勤すると・・・・・・。  現代的な落とし方で意表をつかれた。 ◯紙の女  設計課に所属する北村桂介が自宅に戻ってみると、そこには水玉のワンピースの見知らぬ女がいた。その女は、自宅に掛かっている絵の女にそっくりで・・・・・・。  阿刀田高らしい幻想的で不気味な雰囲気を漂わせる奇妙な味の作品。 ◯俺と同じ男  旧友からお前とそっくりな男がいると聞いた山本吾郎は、その男になりすまし、成り行きでその男の妻と肉体関係を持ってしまう。なりすましを白状したところ、なんとその妻から夫の殺人をお願いされて・・・・・・。  これはラストが簡単に読めてしまった。 ◯西瓜流し  世話役の車で会津若松市から新潟へ向かう道中、私は5年前に般若顔の美人に西瓜流しを手伝わされたことを思い出す。それは旧暦のお盆に供物の西瓜を川へ流して供養するというもので、ちょうど今通ってきた道の火の見櫓近くの農家だった。目を奪われる美人であったために懐かしく記憶を語っていると、なんとその世話役はその女を知っているという。今からちょうど5年前、その女の家でとある殺人事件が起こったという・・・・・・。  西瓜の重量から人間の頭部を想起することが容易いので、気づける人は気づける作品だったかもしれない。私はラストの一文に余韻があって割と好きな作品である。 ◯鈍色の眼  山手線でかつての愛人多恵子と出会う。多恵子は高校時代の2年後輩で、マリモの養殖や解剖の標本作りが得意な変わった女だった。彼女には変わった性癖があり・・・・・・。  解剖の標本作りが得意というのが伏線になっている。 ◯鳥  圭子には和雄という愛人がいる。犬や猫を飼うようにせっせと寵愛して心を傾けなければいけない相手ではなく、さりとて金魚や熱帯魚のようになんの反応もない男でもない。ちょうど小鳥のような存在感の男。そんな和雄からむかし鳥になって飛んだことがあると告白され、精神異常を疑う圭子だったが・・・・・・。  年上の女性の愛人となる若い男のことを「若いツバメ」と言うらしく、そこから着想を得た作品か。阿刀田高らしい奇妙な味わいが残る作品。 ◯藁人形  独身時代にさんざん放蕩し尽くした新婚夫婦が国内新婚旅行に出かける。行きの新幹線に乗り込んだところ、誰かが車窓に藁人形の写真を貼りつけて逃げ去ってしまい、新婚夫婦二人は互いに疑心暗鬼になってしまい・・・・・・。  これは冒頭の導入が俊逸だと思う。 ◯ありふれた誘拐  仕事帰りのある日、主人公の西田英雄は、辻占いから「誘拐にご用心」と忠告を受ける。結婚はしているものの子供のいない英雄は、まるで信じなかったのだが、意外なものが誘拐されてしまい・・・・・・。  まさかの下ネタ落ち。タイトルが意味深で良い。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001804479

Posted by ブクログ

2025/03/19

阿刀田高氏の短編集。単行本は1984年に刊行。 阿刀田作品らしいブラックユーモアは、それほど強烈ではありません。初出誌、初出時期は不明ですが、エロティックなシーンを描いた作品が多く、幻想味がある作品も目立ちます。 阿刀田高作品集・エロスと幻想篇、という感じです。 以下は簡単...

阿刀田高氏の短編集。単行本は1984年に刊行。 阿刀田作品らしいブラックユーモアは、それほど強烈ではありません。初出誌、初出時期は不明ですが、エロティックなシーンを描いた作品が多く、幻想味がある作品も目立ちます。 阿刀田高作品集・エロスと幻想篇、という感じです。 以下は簡単に各作品の感想を↓ 待っている男 携帯電話も無い時代、待ち合わせ客が多くいる喫茶店で、読者を待ち合わせ客と設定して、同じく待ち合わせ客として相席になった中年男性から一人語りを聞かされるという叙述スタイルをとった一編。 男性の過去が語られるこの叙述スタイルに、何かトリックがあるのか、と期待しましたが、そんなことはなく、オチの落差も、阿刀田高作品にしては弱いですかね。 朱いドレス 妻のいる男と不倫関係のホステスが、何かに導かれるように訪れた不思議な雰囲気の洋品店で、朱いドレスを購入する物語。 不倫関係相手の妻が自殺したと聞かされ、その妻と洋品店の女が瓜二つだったことから、朱いドレスに死んだ妻の恨みがこめられているのではないかと不安になる心理を描いたスリラー。 阿刀田高作品にしては、結末が明確 でない、不思議な雰囲気のまま終わります。 紙の女 精密機器会社の設計課の社員が主人公。ある晩、酔っぱらって自宅の団地に帰ると、自室に妻ではない見知らぬ美女がいて、という話。 『ウルトラセブン』の「あなたはだぁれ?」と導入部はほぼ同じ。 翌日、男が帰宅すると、昨日は実家に帰っていた妻が友だちからもらったという、絵を飾っていて、絵に描かれた女が昨夜の女にそっくりで、という展開。 平面図から物を立体的に見ることに優れた男と、平面に描かれた女との、平面を超えて立体、更には時間も超えた不思議な展開が待っています。 俺と同じ男 自分と瓜二つの男がいると知った男が、その男を巡る殺人計画に巻き込まれるサスペンス。 最後に生き残ったのが誰なのか、わからないままなのが、物語に余韻を残します。 西瓜流し 会津若松から新潟への山間の道を、クーラーのない自動車で通り過ぎる男が、喉の渇きに耐えかねて立ち寄った民家で、若く美しい女性に、供養のためにと川に西瓜を流してくれと頼まれるという物語。 5年前の出来事を、同じ道で回想するというちょっと変化球的な構成です。 のどかな田舎だと思っていたのに、厭な人間関係が浮き出てくる、ブラックでありながら抒情的な一編。 鈍色の眼 妻の浮気現場を見て欲情する夫と、浮気現場を見せて燃える妻。 一度、浮気相手を務めた男が、三年後、未亡人となった女と再会、再び体の関係を持つと、夫は死んだ筈なのになぜか視線を感じて、というエロティックなスリラー。 一筋縄ではいかない意外な結末を迎えます。 鳥 妻子ある男性と肉体関係を持っている女性が、ふとしたきっかけである若い青年と体の関係を持つ。その青年は、以前、鳥になって空を飛んだという記憶がある、という幻想的な一編。終わり方も幻想的ですが、ややグロテスクさもあります。 藁の人形 新婚旅行に出かける夫婦が乗る新幹線の窓に、発車間際に何者かに藁人形の写真が貼られる。 東京から名古屋までの間、二人共に恨みを抱いていそうな男女関係を思い出す、という内容。 それだけで特に何も起こらない話ですが、最後にちょっとした奇跡のようなことは起こります。 ありふれた誘拐 誘拐にご用心、と占われた男を描いた一編。 男には妻との間に子供は無いため、誘拐サスペンスとはならず、むしろ半年前に出来た愛人から借金を迫られる、という愛人が出来た喜びと金を無心される苦しみが主に描かれます。 急な終わりを迎えるラストで、やっとタイトルの意味がわかります。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品

履歴をすべて削除しました