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60年安保闘争 講談社現代新書814
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60年安保闘争 講談社現代新書814

保阪正康【著】

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60年安保闘争 講談社現代新書814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1986/05/20
JAN 9784061488144

60年安保闘争

¥220

商品レビュー

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2019/09/18

60年安保闘争の推移をたどったノンフィクション作品です。 事実の流れを概観するためには有益ですが、日米安保条約をめぐる国際政治状況についてはあまり触れられておらず、岸信介個人の権力志向に問題を局限させてしまっているように感じます。 著者は、1970年前後の全共闘運動は「あくま...

60年安保闘争の推移をたどったノンフィクション作品です。 事実の流れを概観するためには有益ですが、日米安保条約をめぐる国際政治状況についてはあまり触れられておらず、岸信介個人の権力志向に問題を局限させてしまっているように感じます。 著者は、1970年前後の全共闘運動は「あくまでも知識層とその予備軍の“反乱”にすぎなかった」と述べ、これに対して60年安保闘争は「小学生や中学生にまで何がしかの影響を与えたし、社会生活から身を退いた老人たちも岸首相への憎しみをかきたてた」としていますが、そのエネルギーがなににもとづくものだったのかということは、本書を読んでもあまり明瞭にされていないように思います。全共闘運動については、小熊英二の『1968』上下巻(2009年、新曜社)や絓秀実の『1968年』(ちくま新書)など、その社会的・文化的な背景にまで踏み込んだ考察が多くなされていますが、本書にはそうした方面への言及はほとんどなく、すこしもの足りなく感じてしまいました。

Posted by ブクログ

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