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漂流する家族
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1986/05/30 |
JAN | 9784480812209 |
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漂流する家族
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『We』166号からの新連載「往復書簡」は、木村栄さんと向井承子さんのお二人によるもの。その向井さんから、編集部の40代にということでいただいた本を東京から送ってもらって読む。向井さんが40代の終わりごろに出た本。 帯にはこんな文が刷られている。 いま主婦たちが置き去りに...
『We』166号からの新連載「往復書簡」は、木村栄さんと向井承子さんのお二人によるもの。その向井さんから、編集部の40代にということでいただいた本を東京から送ってもらって読む。向井さんが40代の終わりごろに出た本。 帯にはこんな文が刷られている。 いま主婦たちが置き去りにされて 人生とはだれでもがそうなように私もまた薄氷を踏む思いの日々を過してきました。 そんな折々の 自分を探すつもりで書いたものを読み返してみると モデルのない日々を漂流している現状をまさに私もたどりながら歩いてきたことを痛感させられます プロフィールは北大を出て、道庁勤務…ということなので、北海道出身の人なのかと思っていたら、ご両親が東京の空襲で焼け出されて北海道にうつったということだった。そして、駆け落ちのように結婚して家を出て…という話も綴られていて、いままで向井さんの本はいろいろ読んできたけれど、取材対象のあるノンフィクションではなく、自身のことをいろいろと書かれた本は、初めてかなあと思いつつ読む。 ちょうど向井さんが母と同年うまれというのもあって、以前から書かれたものにチラっと出てくるご自身の話を読むときには、(母もこんなん思ってたかもしれへんなー)と思いながら読んでいた。私もむかしは腎臓がちょっと不調だったので、子どもが腎臓を患ってるという話にも、みょうに親近感があった。 書いたものからは想像もしてなかったことだが、向井さんは「忘れ物博士」と子どもの頃には付けられていたくらいの忘れ物名人だという。大人になっても、(そんなもん忘れるか?)とついツッコミたくなる忘れぶりで、ここはかなり笑えた。
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