1,800円以上の注文で送料無料

東西暦法の対立 清朝初期中国史
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

東西暦法の対立 清朝初期中国史

アドリアングレロン【著】, 矢沢利彦【訳】

追加する に追加する

東西暦法の対立 清朝初期中国史

定価 ¥2,530

550 定価より1,980円(78%)おトク

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平河出版社
発売年月日 1986/06/05
JAN 9784892031076

東西暦法の対立

¥550

商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2015/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アドリアン・グレロン(矢沢利彦訳)『東西暦法の対立』平川出版、1986年。 積ん読だったものだが、アダム・シャルを調べているので、この機会に読んでみた。原題はHistoire de la Chine sous la domination des Tartares,1671である。訳すと「韃靼人統治下の中国の歴史」である。矢沢先生が題名を変えだが、あまり適切な題とは思えない。暦法の対立というと科学的論議を想像してしまうが、この本に書いてあるのは権力闘争・陰謀・中国官吏のたかりグセ・牢獄の不快さ、キリストの敵にあたった「罰」などである。 歴史書では、アダム・シャルは晩年、楊光先に讒訴され、イスラム暦法と対決するけど、フェルビーストとともに日食観測を行い、西洋暦法が勝利したとされるんだけど、結局、アダム・シャルは順治帝の死後讒訴されて、生涯弾圧されつくして死んでしまった。死刑にならなかったのは、たまたま地震があって、為政者が天の譴責をおそれたからである。二度も凌遅刑(すぐに死なないように細切れにして殺す刑)を宣告されている。審議はカフカの「審判」以上に不条理である。 告発者の楊光先はいまでいう「ネトウヨ」そっくりである。知識もないくせに、「伝統」を人を弾圧するために用いたとしかいいようもない。結局、康煕帝が親政するようになると、もううとましい存在でしかない。グレロンは楊光先の庇護者として、輔政大臣のスクサハと礼部尚書の布顔をあげるけど、彼らが失脚して、この書物のあとに自分が告発されるんだけど、高齢のため罪を免じられ、帰郷の途中で死ぬのである。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品