最後から2番目の毒想

倉橋由美子【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 1986/04/21
• JAN: 9784062027663

商品レビュー

2013/12/30

エッセイ集ではあるが、小説も少しだけ含まれている。
『ナボコフの文学講義』についての文章が収められていたのは驚いたと同時に嬉しかった。ナボコフと倉橋由美子はこと『読み方』についてはかなり共通点が多いかもしれない。

『連雨独飲』が、ホラータッチの端正な短篇で、ひっそりと収録されているのが勿体ないような気がする。アンソロジーでも見たことがないし、文庫にはなっていなかったような……。
何処かに消えてしまう酒か、飲んでみたいなぁ。

2013/06/29

（「BOOK」データベースより）
待望の最新エッセー集〈1979~1986年〉。女の立場から、文学について、精神の体操、ショートショート等37篇。倉橋由美子独自の文学世界を映して現実をシニカルに透視する。

2009/12/07

女の立場から
「知的生活」の術
倉橋由美子のウィット事典
女と鑑賞
女の味覚
母親マネージャー説
ソフィスト繁昌

文学について
外国文学と翻訳
外国文学・一品料理の楽しみ
大脳の音楽　西脇詩集
茶の毒　鴎外の小説
シャトー・ヨシダの逸品ワイン
アランのプロポ
書架の宝物
神童の世界
短篇小説の衰亡
大人の童話
小説・中説・大説
ナボコフの文学講議
元編集者の文章
「何が書けるか」と「何が書けないか」について（※「「なぜ書けないか」と「何が書けるか」について」）　
夏の歌
怪奇短篇小説
残酷な童話
死神

精神の体操
読者の反応
酔郷に入る
ディオゲネスの書斎
パリの憂鬱
「裸の王様」症候群
贅沢について
劣情の支配する国
反核問答
食人問答
教育問答
『お菓子の話』解説
土佐の女
連雨独飲
　　あとがき

■講談社1986.4.21　

＊「残酷な童話」収録
「グリム童話とメルヘン街道」　高橋健二監修　くもん出版　1985.4.25　p73