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熱帯樹 新潮文庫
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熱帯樹 新潮文庫

三島由紀夫【著】

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熱帯樹 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介 内容:熱帯樹.薔薇と海賊.白蟻の巣-青年座のために
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1986/02/25
JAN 9784101050362

熱帯樹

¥330

商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2010/05/28

兄と妹の恋愛を扱った…

兄と妹の恋愛を扱った表題作など、3篇の戯曲を収録。あまり知られていない作品ですが、良かったです。

文庫OFF

2024/06/02

 読んでいるのは新潮社の『全集23 戯曲3』ですが、表紙があるのでこちらに。  三島は「家族」というフレームが嫌いなんだろうな(幼少期を見ればそれはそうかという気もする)。財産を契機として登場人物それぞれがそれぞれに後ろめたさを持ち、それが嘘を生んでメビウスの輪の如く循環してい...

 読んでいるのは新潮社の『全集23 戯曲3』ですが、表紙があるのでこちらに。  三島は「家族」というフレームが嫌いなんだろうな(幼少期を見ればそれはそうかという気もする)。財産を契機として登場人物それぞれがそれぞれに後ろめたさを持ち、それが嘘を生んでメビウスの輪の如く循環している。  色欲は父-母-勇-妹間を媒介する「力」であり、三種三様に描かれている。

Posted by ブクログ

2023/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三島由紀夫作品はどれも好きだが、この『熱帯樹』は隠れた名作のように思う。三島文学らしさが全面に出ていながら、戯曲としてもおもしろい。舞台を実際に観てみたかった……。 あとやはり表現が良い。良すぎる。妖しさがあって、重みもある。そしてロマンもある。それぞれの表現ごとに匂いがあって、それもすべて花的な匂いじゃない。雨に濡れた舗道の匂いもあれば海の匂いもある。 たとえば、病弱の郁子が小鳥に「そんないらいら啼かずに」なんて云う。その兄の勇が妹に見て来た海を語ろうとして、埋立地を「動かない巨(おお)きな船の甲板」と喩える。これらはどれも収録された三篇のうちの『熱帯樹』からの引用だが、これほどの表現が幾度もあらわれて、数ページごとに胸がいっぱいになってしまう。 『熱帯樹』 個人的にこれがいちばん好みだった。はじめ、建前と本音(しかしその本音もはたして本音かわからない)が行き交って、ゆったりと蒸し暑い森林に迷い込むような感じがした。罪を擦り付け合い、エゴとエゴの協約、エゴを美的に着飾るためのエゴ。怖ろしい艶めかしさがあって酒に酔ったようになる一作だった。 『薔薇と海賊』 聖らしい美しさとそのうらにあるドロドロとした血の感じがあった。それを半ば強引に、まったく純粋な美しさに(童話的世界)に移ろうとする。海賊を追い出し、薔薇だけにしようとする。汚いリアルを淘汰し、美しいファンタジーだけの世界。リアルがファンタジーを潰す話はよくあるけれど、ファンタジーがリアルを追い出す話は(個人的に)新鮮だった。 『白蟻の巣』 正直、これだけあまりしっくりこなかった。ただ刈屋への啓子の非難は面白かった。許しをすることの残酷さのような。

Posted by ブクログ

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