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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 1983/12/05 |
JAN | 9784091503343 |
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商品レビュー
5
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※このレビューにはネタバレを含みます
反政府軍側が勝利して戦況が変わり 大多数の傭兵たちが離脱する中、残るシンたち。 理由をサキに問われて、サキがくたばるのを見たいからと言い放つシン。 それに対する見物料は高くつく、おまえたちの命で払ってもらうぞという サキの返しも良い。彼らの関係性が感じられる。 ラウンデルが 「傭兵どもの身体を雇った司令官は 何人もみました しかし心まで雇った人をみるのは初めてです」 と言っているのがぐっとくる。 サキの計らいで国王を亡命させる為のパイロットに選ばれたシン。 遂にパリが見えてきたときの、リンドバーグの映画のタイトルでもある ああ 翼よ あれがパリの灯だ をシンがモノローグで呟くシーンは印象的。 あれほど恋い焦がれた娑婆である。 国王陛下がシンとの別れに際し、 「立場が逆になったな。今度はわしが国へ帰りたくても帰れない身分だ」 と言うのが哀しい。 涼子の元にいたセラも、アスランに戻ると言い出す。 「シンの心を守るのはあなた。でもシンの身体を守れるのはあたし」 という台詞は真実なだけに涼子にはキツイだろう。 涼子はずっとシンを信じ続けているものの、安田さんに 「行動できるセラがねたましい」とこぼすが、それはそうだろうと思う。 あの手この手でシンを救おうとしている彼女たちだが、 セラは自分の手で飛行機を操縦してシンの元に駆けつけられる。これは悔しい。 折角自由の身になったシンだが、涼子に会うつもりは無い。 作戦も攻撃も無い、平和な一日が今日も明日も続くことに、苛立つシン。 町で絡まれたのを撃退した後、「覚えてやがれ」と言われて 「いいね、また次に生きて会える可能性がある」と笑ってしまうシーンがちょっとぞっとする。 不用意にアクロバット飛行を見て命の心配が無いと言ってしまったことで またも揉め事になり、成り行きで刑事が庇ってくれるものの収まらず、 堂々と名乗りを上げるところは流石修羅場を掻い潜ってきた戦士という感じ。 大尉と聞いて咄嗟に敬礼を返してしまう航空隊の面々。 ここで隊長であるボッシュ中佐が登場し、 おまえたちは墜落の危険はあるが撃墜される危険はなかろうと一喝する。 野生動物は生きる為に他の動物を殺す。法が無いから罰せられない。 ボッシュの言うこの話には完全に同意できるものではないが、 法律があっても殺し合いをする人間は動物以下というのは全くそのとおりだと思う。 シンと一緒に飛んでみて彼の実力を把握し、 「おまえがおれの副官なら弟は死なさずに済んだ」というボッシュ。 この翼で語り合う感じ、たまらない。二人についてこられない部下を見て 「狼は犬のもなれるが、犬は狼にはなれん」と言う。 涼子の気持ちも考えると、手が汚れているなどと思わず、迷わず戻って欲しいと思うのだが。
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