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国が燃える(9) ヤングジャンプC
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2006/10/19 |
| JAN | 9784088767710 |
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国が燃える(9)
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国が燃える(9)
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
南京問題などで、ゴチャゴチャしちゃったラストです。 まあ、完結しただけでも、めっけもんなのかもしれません。 メチャクチャ早送りでの展開だったのは、否めないなぁ。 ただなぁ、作者の考えていた形で物語が完結せずに、(外部の要因で)歪められてしまうというのは……若干、抵抗あるなぁ。 ...
南京問題などで、ゴチャゴチャしちゃったラストです。 まあ、完結しただけでも、めっけもんなのかもしれません。 メチャクチャ早送りでの展開だったのは、否めないなぁ。 ただなぁ、作者の考えていた形で物語が完結せずに、(外部の要因で)歪められてしまうというのは……若干、抵抗あるなぁ。 物語として完成させたあとで、その真偽や、責任を考えていった方が、いいと思うのですが。 結局、いろんなことを「封印」して、思考停止してしまうきらいがあるなぁ。 連載作品には、常にこの怖さがつきまといます。でも、書き下ろしって、やっぱり、大変そうだし。 もともと、政治的な情報を物語の中に取り入れるのがあんまり得意でない本宮ひろ志なので、今回のような早送りにならなくても、時代背景の説明は、文字の羅列になってしまうところがあるのですが。 この巻は……まあ、さすが江川達也の師匠といっておこう……。 でも、物語としての大きなうねりは、しっかりとある。 確かに、こんな官僚が1人、自分のそばにいてくれたら、それはなんて心強いのだろうかと思います。 結局、心強い以外の役には、あんまり立っていないけれど。それでも、それが生きるささえになることはあるので。 やっぱり、この時代は、物語にするのは情報量が多すぎて難しいというのが、いろいろこの時代の物語に接していて思うことですね。
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あの本宮ひろ志が、昭和前史をまさに独自の視点で描き出した、いや描き出そうとしていた、超・意欲だったのである。それがしかし。毎度の如く、例の南京事件でモメ、すったもんだの挙げ句に集英社側が折れたと聞いている(あくまでも伝聞であって真実はわからない)。惜しむらくはおそらく石原の対抗軸...
あの本宮ひろ志が、昭和前史をまさに独自の視点で描き出した、いや描き出そうとしていた、超・意欲だったのである。それがしかし。毎度の如く、例の南京事件でモメ、すったもんだの挙げ句に集英社側が折れたと聞いている(あくまでも伝聞であって真実はわからない)。惜しむらくはおそらく石原の対抗軸で描こうとしていた石橋湛山にまつわるエピソードが、これもおそらく件の筆禍騒ぎのうちに雲散霧消してしまったのだろう。大日本主義と小日本主義の葛藤をもっと色濃く、本宮流の活劇で読ませてもらえると思っていだけに、残念至極である。それでもしかし、すったもんだがあった末の、削除修正の果てがこういうことなら、少なくとも俺は許せる。つまり、あの時代の日本云々という大きな括りではなく、石原莞爾という天才の苦悩という観点で読めば、俺にとってはこの「国が燃える」ほど説得力のある物語はなかったのである。 裏を返せば、史実における石原莞爾の来歴を知らんヤツには、まったくもって意味不明の物語だっただろうと思う(表向きの主人公、本多某は実は狂言廻しでしかない)。俺は個人的興味から、かなり石原莞爾というひとの評伝、伝記の類を読んできた。その大方は「不世出の知謀、見識を誇ったにもかかわらず東條英機と反目し、ついに重要な局面で活躍の場を得られなかった悲劇の軍人」という描き方に終始する(佐高信に唯一といっていい批判的著作があるが、これは全面が悪意というより粘着質な憎悪で覆われていて醜悪)。俺も概ねその通りだとは思うのだが、 ただ一点、お歴々の描く石原像に違和感を覚えるエピソードがある。すなわち、本作の中で、陸軍の作戦用兵の最高責任者の地位にあった石原が、蘆溝橋事件を発端に起こった日中両軍の衝突を、あくまで不拡大で事態収拾をしようとしたのに対し、参謀本部のスタッフの多くが「馬鹿なことをいうな、いまこそ中国を屈服させるときだ」と主張し、その理屈に石原自身がかつて満州事変でやった「独断専行」の例を持ち出される場面だ。これは史実では蘆溝橋のときではなくもっと以前、関東軍(旧陸軍が満州に置いた駐屯軍。石原はここを拠点に満州事変のシナリオを書き、その通りに満州を制圧してみせた)の参謀(当時日本ではスーパーエリート)たちが、内蒙古(まあいまのモンゴルに近いあたりだ)までも日本の勢力下に置こうとして、当時中国に圧迫されていたモンゴル王族を傀儡に立てて中国側と小競り合いを挑発していたのを、石原が東京から満州に飛んで抑えようとしたときのことだと記憶している。そこで石原は持論の中国論(このあたりも実に明快に本宮節は炸裂する)をぶって部下を諫めようとしたのだが「あんたも満州で同じことをやったじゃないか」と、一笑に付されるのである。 ここで伝記作家たちは、石原は「さすがにぐうの音も出なかった」と揃って書く。でも俺は、そうじゃねえだろうと思ったのである。あのとき石原が絶句したのは、「わが陸軍とはこんなにもバカばっかりだったのか」という絶望感ではなかったか。その後の石原の心の航跡は、本作で本宮が描いた通りだと俺は思う。 それぐらい見事に、御大と俺の石原観は近いと思ったのである。「勘違いしていたこの俺は、バカの中の大バカだ」と石原に言わしめた、本宮ひろ志はエライ。あとは実際に読め。くどくどと書いてきたが、 つまるところ大作家と感ずるところを共有できたという、極めて独りよがりな喜びを言いたかっただけなのである。ごめんなさい。
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