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地球の悪魔 手塚治虫漫画全集
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地球の悪魔 手塚治虫漫画全集
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
【地球の悪魔】 本作品の原題は『地球1954』といって1954年に公開されたもののようです。当時の日本はあの悲惨な戦争が終わって復興しつつある時代で、科学文明がもたらす未来に希望が持てた時代だったのでしょう。一方、手塚先生は科学のもたらす負の側面にも危機感を持ち、警告するメッセ...
【地球の悪魔】 本作品の原題は『地球1954』といって1954年に公開されたもののようです。当時の日本はあの悲惨な戦争が終わって復興しつつある時代で、科学文明がもたらす未来に希望が持てた時代だったのでしょう。一方、手塚先生は科学のもたらす負の側面にも危機感を持ち、警告するメッセージも本作品に込めています。 手塚治虫自身を始めとして手塚先生のマンガ家仲間も多数出演し、筆が乗っています。パチンコ屋の子分の愚連隊の一員に中年期の石森章太郎らしい人もいます。当時石森章太郎はまだ若かったはずですが(というよりデビュー前だ)。謎の怪人・デモノバースの描写も連獅子の動きを思わせる流暢さに躍動しています。 終戦後の解放感と自然の豊かさ、この心地よい空気感の中で展開されるSF活劇!私の大好きな作品です。 私は本書・手塚治虫漫画全集第9巻は中学時代に購入しました。 私が住んでいたのは小さい書店が1軒しかない田舎の町でしたが、今は無きローカル私鉄を30分乗って行った隣の市には小さな書店が複数あり、小さな古本屋も1軒ありました。その古本屋に手塚治虫漫画全集が何冊か入っており、そこで購入したものです。奥付を見ると1977年6月15日発行の初版。手塚治虫漫画全集の第一回配本です。和歌山県にある小さな市とはいえ、手塚治虫漫画全集の第一回配本を買った人がいて、それを買い取って販売していた古本屋があったのです。日本人の出版文化の水準は高かったのですね。 【大洪水時代】 ハッピーエンドのように終わっています。 しかし現実問題として、その後どうなるのでしょうか。 むしろここからが本当の物語の始まりなのかもしれません。 OLDIES 三丁目のブログ 手塚治虫【地球の悪魔(地球1954)】【大洪水時代】 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/29/204117
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「地球の悪魔」と「大洪水時代」。 両方に登場するのは、何かに取り憑かれたように、要塞や原子力爆弾をつくる技術者。どちらも最後には技術者は己のしたことが間違っていたことに気づいてしんでいく...。 戦争の記憶も薄れかけている今、軍事関連の研究予算が大幅増加して軍事と科学が議論さ...
「地球の悪魔」と「大洪水時代」。 両方に登場するのは、何かに取り憑かれたように、要塞や原子力爆弾をつくる技術者。どちらも最後には技術者は己のしたことが間違っていたことに気づいてしんでいく...。 戦争の記憶も薄れかけている今、軍事関連の研究予算が大幅増加して軍事と科学が議論される今、改めて読みたい作品かもしれない。
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「地球の悪魔」と「大洪水時代」どちらも面白かった(特にモブシーン好き!)。どちらの作品にも登場するヒゲオヤジなど、手塚治虫のスター・システムは映画的だと思うのだけど、キャラクターの制作を簡略化している効果もあるような気もする。
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