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陽の末裔(文庫版)(1) 集英社C文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1996/04/28 |
JAN | 9784087850086 |
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陽の末裔(文庫版)(1)
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
母の本棚から拝借してハマったシリーズ。 ダブルヒロインもので、主人公のキャラクターが秀逸! 女王さま気質の咲久子と思慮深い卯乃。 女性という立ち位置を存分に使って上へ行く咲久子と女性の権利を真っ向から勝ち得ていこうとする卯乃。正反対の2人の生き方なのに、2人の道は離れずに近くにい...
母の本棚から拝借してハマったシリーズ。 ダブルヒロインもので、主人公のキャラクターが秀逸! 女王さま気質の咲久子と思慮深い卯乃。 女性という立ち位置を存分に使って上へ行く咲久子と女性の権利を真っ向から勝ち得ていこうとする卯乃。正反対の2人の生き方なのに、2人の道は離れずに近くにいます。そして敵対することもなく、強い絆で結ばれています。 女王さま気質と書きましたが、咲久子の存在は本当に魅力的。存在や行動に嫌味や粘着質なところがなく、いついかなるときでも気高い女主人であります。同性から見てもかっこいー!という感じです。 対する卯乃は今をときめく女性新聞記者。咲久子の上流階級側を俯瞰する存在としての立ち位置です。 卯乃パートではかなりしっかりこの時代の女性の生きづらさ、低い立場、粗雑な扱いなどが書き込まれており、この物語の主人公はこの時代を生きる“女性自体”なのだなあと思わされます。 関東大震災に戦争と激動の時代の最中ですが、日々の描写は美しく、2人の友情も取り巻く人々の生き様も読みごたえ抜群です。 良作な女性の一代記でした。
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「女は太陽だった」とは平塚らいてうの有名な一節です。大正〜昭和という時代のなかで、それを早くから自覚して生きぬいた二人の女たちの物語。平民と貴族、全く違う生き方でありながら、いつどこにいても誰よりも強い結びつきを持つ二人にあこがれ、また太陽としての女性の生き方に共感しました。脇を...
「女は太陽だった」とは平塚らいてうの有名な一節です。大正〜昭和という時代のなかで、それを早くから自覚して生きぬいた二人の女たちの物語。平民と貴族、全く違う生き方でありながら、いつどこにいても誰よりも強い結びつきを持つ二人にあこがれ、また太陽としての女性の生き方に共感しました。脇をかためる美形キャラクター達も、すごく魅力的です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
大正時代から戦後までの2人の女性の生涯を描いた作品。 東北の農村から紡績工場に出稼ぎにでた二人。咲久子は工場長の養女になり、卯乃は新聞記者に転身するというあたりが1巻の内容。 咲久子の上昇志向が垣間見え始めました。
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