希林館通り(文庫版)(1) 集英社C文庫

塩森恵子(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 1997/05/01
• JAN: 9784086171953

商品レビュー

2008/05/26

小学校から愛読しています。
小学校、中学校、高校、短大、社会人
時々読み返しますが、
この漫画を理解、共感できたのは、
ごく最近だったと思います。

まずのっけから度肝を抜きました。
糸崎先生のプロポーズ！！
少女漫画史に残るでしょう。
これ以上インパクトのあるプロポーズはありません。

そして惣領摂子さん。
惣領さんは主人公の花梨ちゃんに
「愛は信じることよ」みたいなことを言います。
そのとき花梨ちゃんは言い返しませんが、
あとで糸崎先生と口論になったときに、
「私あの人大嫌いよ。
あんなことを言うくらいなら先生の周りをウロチョロしないで欲しいわ」
といいます。
この台詞大好きです。
ほんと、確かに！！！！！
そしてその時に自分のことを
「犬や猫じゃないんだからただかわいがればいいってもんじゃないのよ！」
といいます。
この台詞も大好きです。
確かに！！！！

確かに！！
って思えるようになったのがここ２，３年ですから、
長く読んでいると考えも変わってくるようですねぇ。
そのほかにも確かに！って思う台詞がいっぱいでてくるんですよね。

それだけじゃなく、下宿というコミュニティが、
一人の悩みをみんなで支えあうという環境をつくり、
現代にはない強いつながりを感じます。
花梨ちゃんが先生を好きになった理由や、
環境もまったく無理がなく、よく出来たストーリーだと思います。
３０代？になったバージョンもありますが、
その年の人の悩みをよく表わしていてそちらも面白いです。