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栄光なき天才たち(文庫版)(1) 集英社C文庫

森田信吾(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1997/05/16
JAN 9784086170925

栄光なき天才たち(文庫版)(1)

¥440

商品レビュー

4.6

9件のお客様レビュー

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2016/05/08

久々に読んでみた。巻末に初出は週刊ヤングジャンプ1986年発売の号とあるから、私が大学に入学する前。そんな前かと思ったけど、今読んでも強い印象を残す名作だというのは変わらない。 文庫版第1巻収録は、古橋廣之進(水泳)、サチェル・ペイジ(野球)、人見絹枝(陸上)、ドルトン・トラン...

久々に読んでみた。巻末に初出は週刊ヤングジャンプ1986年発売の号とあるから、私が大学に入学する前。そんな前かと思ったけど、今読んでも強い印象を残す名作だというのは変わらない。 文庫版第1巻収録は、古橋廣之進(水泳)、サチェル・ペイジ(野球)、人見絹枝(陸上)、ドルトン・トランポ(映画脚本)、サルバトル・サンチェス(ボクシング)、樋口一葉(文学)、吉岡隆徳(陸上)、以上が個人。 加えて、組織に焦点を当ててそこに属する人物を追う鈴木商店(総合商社)、東大野球部へと続く。 特に個人編は今読むと、ある共通点に気付いた。 佐々木守さんの解説でも少し触れられているが、クローズアップする“天才”に、必ず「狂言回し」の役割の者を登場させ、その者から天才を見つめさせ、語らせることで、天才の人物像を有機的に浮き出させている。 つまり、個人の“天才的な”軌跡を、その人自身だけに語らせては、自画自賛じゃないけれど、ストーリーは単純化してしまう。そうではなく、別の目で追わせることで埋まっていた天才性を発掘させるという、読者と同じ目線となる者を天才の真横に置くことで、単なるドキュメンタリーではなくエンターテイメントに“高める”有効な効果をもたらしている。 私が特に引き込まれたのは、サチェル・ペイジ(Satchel Paige)。米メジャーリーグが黒人選手を認めなかった時期があったのは知っていたが、黒人リーグという黒人独自のリーグの選手時代、その記録的な成績と、持ち前の明るさから彼の機知でなされた観客を魅了する数々のパフォーマンスとで伝説の投手となっていて、その彼がいよいよメジャーリーグのワールドシリーズでマウンドに立つものの、いまだ残る黒人差別の空気の中、驚異的なスピードボールを見せつけ、大リーグでの記録自体は微少だが、大いなる存在として足跡を残したというもの。 ここでもペイジの横に置かれた「黒いベーブルース」こと捕手のジョシュ・ギブソンがペイジと好対照でペイジのキャラを際立たせるのに大きな役割を果たしているし、森田信吾さん作画のペイジは、寡黙で俺が俺がと前に出るタイプではないが自分のピッチングに絶対的な自信を持っていたペイジ独特の孤高さをはじめ、その内面が読めるかのように表情豊かだ。 ただ、私が連載時に特に心に残った「ヘンリー・G・J・モーズリー」(物理学)が文庫版では収録されていないみたいなので、それだけが残念。

Posted by ブクログ

2015/02/24

女子が運動をすることに偏見があった時代に頑張った人見絹枝とか、 走るために人生の全てをかけた男とか、 樋口一葉の気の強さとかいろいろ。 世界を相手に商売をしていた鈴木商店はすごい。

Posted by ブクログ

2012/09/18

未読なので何ともいえないのですが、学者だけでなくアスリートとかの話もあるようです。他の人のコメントを見て、かなり読んでみたくなりました。でもちょっと手に入らなさそう・・・

Posted by ブクログ

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