鉄腕アトム(文庫版)講談社漫画文庫(7) 講談社漫画文庫

手塚治虫(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2002/09/12
• JAN: 9784063603507

商品レビュー

2011/01/23

「地上最大のロボット」収録巻。「なぜ僕と戦うんだ？」とアトムや他のロボットたちの問いに「おれはそのために作られたロボットだからな」と淡々と答えるプルートは、浦沢版よりもむしろロボットの悲哀を感じさせる。ウランの活躍も手塚オリジナルに軍配。手塚マンガは昔「暴力的」と非難されたそうだが、自分はちっともそう思わなかったのだが、アトムのぶっ壊しっぷりっていうのは、確かにすごいかも。

2010/08/09

浦沢直樹のPLUTO読んで、原作も読んでみた。

PLUTOでかなりアレンジしてるのかと思ったら、意外と原作に近かった。

最後のオチはちょっと違っていたけど、原作もPLUTOに勝ると劣らない良く出来た話です。

鉄腕アトムは素晴らしい漫画だと思うのだが、一番素晴らしいのは、それぞれの話がというより、あの歌とそこに表現されたコンセプトだと思う。

空、星、ジェットという未来への希望に溢れつつ、それが心優しい科学の子であるというところに、科学が未来を輝かせるという純粋な期待と、我々は良い世界に向かっているという、その時代の空気を体現していると思う。

この辺は20世紀少年で描かれる、子ども達が万博に抱いた期待と同じ。

一方、同じロボットアニメでも、ドラえもんの歌になると、
世の中にはあんな夢、こんな夢いっぱいあるけど、ドラえもんはみんなみんな、みんなかなえてくれるという、かなり物欲全開で、既に夢も多様化しているように見える。

これは以前ブログにも書いたが、ドラえもんの道具で一番人気なのがどこでもドアというのとも便利さ追求の象徴ではなかろうか。

タイムマシンの可能性にかけてみたい私は破滅主義者かもしれない。

2009/10/18

先日のPLUTOの影響で購入した本。「悪魔の風船の巻」「地球最後の日の巻」「地上最大のロボットの巻」「悪役たちのロボットの巻」「うそつきロボットの巻」「すりかえ頭脳の巻」「タイムマシンの巻」の全7話収録。どれも面白かったです。地上最大のロボットでは、ヘラクレスを思い出しました。早々こんな顔でしたと。PLUTOも面白かったけど、原作はシンプルなだけによりメッセージ性が明確ですごい感じです。