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あしたのジョー(文庫版)(2) 講談社漫画文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2000/06/08 |
JAN | 9784062607650 |
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あしたのジョー(文庫版)(2)
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3.4
6件のお客様レビュー
力石の「第一ラウンドじゃねえ一分間よ!」発言の2巻。ここできたのか、この台詞。ビッグマウスと有言実行で有名なボクサーカシアス・クレイを真似て、です。モハメド・アリでなくてカシアス・クレイなところで時代を感じます。 個人的には葉子お嬢様に食ってかかるジョーの一連のシーンが好きです...
力石の「第一ラウンドじゃねえ一分間よ!」発言の2巻。ここできたのか、この台詞。ビッグマウスと有言実行で有名なボクサーカシアス・クレイを真似て、です。モハメド・アリでなくてカシアス・クレイなところで時代を感じます。 個人的には葉子お嬢様に食ってかかるジョーの一連のシーンが好きです。無意識の優越感による善意が、気に食わないという。僻み諂いではなく、反骨を露わにする気質。ジョーの魅力なんだろうな。 力石との初対戦は階級差無視の野試合みたいなものに。クロスカウンターで相打ち、勝利という結末ですが、残酷さが際立つ結果となりました。ただ、最後まで勝利を見つめ、戦い抜いた姿というのものに魅力があったのも事実。現実では到底あり得ないことですが‘、だからこその熱量がありました。 ジョーと力石の戦いに触発され、ボクシングが一大イベントとなった特別少年院。 西や青山を初め、多くの不良少年たちがボクシングにのめり込んでいきます。再戦のために、日々鍛錬を重ねるジョーと力石。 そんなジョーの前に立ちはだかりそうなのが、なんとなんと青山というのだからわからないものです。丹下のおやっさんが、どんな目論みで彼を育てているのか。当て馬として、フットワークの大事さを教えるためだろうけども。地味な練習を嫌いそうなジョーには、体験してもらうのが一番というショック療法みたいなことなのでしょう。 ジョーにあれだけ惚れ込んだおっさん。師匠として初めて信頼を置ける人物に出会ったであろうジョー。二人の心情の行き違いが、ちょっと寂しい場面です。
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夏目房之介 少年マガジン編集部による力石の葬儀とヨド号ハイジャック時の赤軍派の「我々はあしたのジョーである」声明 謂わば戦後漫画の転換点が時代の転換点とシンクロした劇的な代表例として 誰も敢えて礎石を掘り下げず 何となく皆が敬して遠ざけるようになってしまうかもしれない 無頼的個人...
夏目房之介 少年マガジン編集部による力石の葬儀とヨド号ハイジャック時の赤軍派の「我々はあしたのジョーである」声明 謂わば戦後漫画の転換点が時代の転換点とシンクロした劇的な代表例として 誰も敢えて礎石を掘り下げず 何となく皆が敬して遠ざけるようになってしまうかもしれない 無頼的個人闘争者性とは異なった様相を持っていた筈だ 青年が通るある種普遍的な課題を読者がそこに感じたからこそ 願わくは読者諸兄自身の目で作品の中にそれを見出して頂きたい
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葉子の「恵まれた地位からの同情」が鼻につくジョーのいら立ちが良く伝わってきたように感じます。 段平がジョーではなく、青山少年に付きっ切りになってしまったことで焦りを覚え、力石の実力を感じたことで、自分を見失っているジョー。 次巻でついにジョーが試合に臨みますが、実力を出すことがで...
葉子の「恵まれた地位からの同情」が鼻につくジョーのいら立ちが良く伝わってきたように感じます。 段平がジョーではなく、青山少年に付きっ切りになってしまったことで焦りを覚え、力石の実力を感じたことで、自分を見失っているジョー。 次巻でついにジョーが試合に臨みますが、実力を出すことができるのか、不安な立ち上がりになっています。 ジョーの成長、という視点からみれば、自己肯定感や承認感を得ることができず、悶々としているジョーのありようが、「自分はどう生きるべきか」という点で悩み続ける読者(とくに青年期の読者層)の共感を得られたのかもしれません。
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