新・巨人の星(文庫版)(5) 講談社漫画文庫

梶原一騎(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 1996/01/01
• JAN: 9784062601603

商品レビュー

2024/07/09

飛雄馬の友人の伴は、女優の鷹ノ羽圭子に魅かれ、彼女を自社のテレビＣＭに起用します。さらに飛雄馬をライヴァル視していたロメオ・南条も、圭子が園長を務める、障がいのある子どもたちの施設に足をはこび、彼女の気を引こうとします。しかし圭子の心は飛雄馬に向けられていました。

飛雄馬もまた、圭子への恋心に苛まれ、野球に全力を尽くすことができない状態に陥ります。さらに、花形と牧場から一徹を通して、圭子が飛雄馬を愛していることが伝えられ、飛雄馬は恋と友情の板挟みに置かれることになります。

けっきょく飛雄馬は野球と友情をえらび、圭子とのエピソードは無印シリーズの美奈とのエピソード同様、淡い交わりに終わります。これが本作の世界観であり、予想された結末ではあったというべきでしょう。

2015/08/21

女優さんと飛雄馬くんの恋愛は、それぞれが今ある自分の道を進みましょうってことで終わりました。
恋愛と野球・女優業って、本当に全く両立できないの？

しかし、この巻での伴宙太くんはピエロだった。
①一目惚れ→②勝手に彼女は自分に惚れていると勘違い→③人に吹聴してプロポーズ宣言。
①から②は青春の１コマだけど、③は色ボケとは言え自分を客観視できなくて情けない。

一徹父ちゃんがとても落ち着いた人になっていて、そのあたりはかなり好感度高し。
明子ねえちゃんは、花形くんの奥さんになってからキャラクターの魅力が半減。

しかし、飛雄馬くんの性格ってゼロか１００かって感じだね。
何かが打たれたらもうダメ、大リーグボールいってみよう！って…。
生き急いでいると思うんだけど、そこが昭和のスポ根なのかなぁ。

2010/05/16

新巨人の星のクライマックス。
鷹ノ羽圭子との恋の試練を乗り越えることこそが、新巨人の星でのテーマ。
やはり答えは星一徹にある。星が伴との友情を採るシーンは涙なしには読めない。