巨人の星(文庫版)(11) 講談社漫画文庫

梶原一騎(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 1995/08/01
• JAN: 9784062601146

商品レビュー

2024/07/08

シリーズ最終巻。

女番長の京子のバックには、暴力団の鬼怒川組がおり、星をめぐる事件のために京子は指をうしないそうになります。事件を知った飛雄馬は彼女たちのもとへ乗り込み、彼女を守ろうとします。

その後、オールスター戦に出場することになった星は、これまで試みたことのないアンダー・スローで投球するようになります。簡単に打てそうに見えるのに、なぜかバットは宙を切り、人びとは首をかしげます。

この投球こそが、飛雄馬があらたに編み出した大リーグボール三号であることが判明します。飛雄馬はあらたな魔球を武器に勝利をかさねていきますが、彼にそれを喜ぶようすはまったく見られません。他方、一徹と伴は飛雄馬の魔球を攻略するため、常識破りの作戦に打って出ます。

父子の激闘というかたちで最終的に幕切れとなりましたが、作品として落ち着くべきところに落ち着いた結末だったように感じます。

2015/08/13

巨人の星の最終巻。
なんだか「え～っ？！」って不満な終わり方だった。
飛雄馬くんは大リーグボール３号を開発するけれど、それは投球する左手を確実にダメにするボールだったわけで…。
最後に一徹パピーが「おまえは父をのりこえた。わしら親子の勝負は終わった！」って泣いて敗北宣言をしているけれど、それってついでに飛雄馬くんの野球人生も終わってるじゃない。
それでいいわけ？
なんか飛雄馬くんが幼い頃から父親に洗脳されたかわいそうなマシーンに見えちゃうよ。
なんだかな～。

2002/09/18

活気にみちて･･･大東京は生きている。江戸時代の昔から足し算足し算また足し算を積み重ねて･･･か。
しかし、なんら新しいものを付け加えられず、過去のものにおしひしがれ、むなしくあがいて消えた努力もあったはず。(p.168)
決められたコースが通行止めだったなんぞは言い訳にならん。なぜ遠回りを選ばん？
つらい苦しい遠回りを選んでこそおのずと成長がある。これからの人生においても野球人生においても、ゆくてに障害のあるときは常に遠回りを選べ。(p.202)