巨人の星(文庫版)(6) 講談社漫画文庫

梶原一騎(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 1995/07/01
• JAN: 9784062601030

商品レビュー

2024/07/07

飛雄馬の大リーグボール一号によって抑えられたことで、花形はスター選手としての輝きをうしない、スランプに陥ったように見えましたが、その裏で彼はひそかに打倒飛雄馬に向けた秘密の特訓をおこなっていました。その秘密を知った速水は、花形が特訓をおこなっていることを隠しつつ、川上監督にその成果をたずねたところ、監督は飛雄馬の球を打つことに成功すると同時に、恐ろしいことが起こると予言します。

こうしてついに、飛雄馬と花形の直接対決の場面が訪れます。花形は、飛雄馬の投じる大リーグボール一号をみごとに打ち返し、ホームランを放ちますが、特訓で酷使された彼の身体は故障してしまい、ただちに入院となります。

巨人はリーグ優勝を飾り、日本シリーズで阪急との対決がきまります。敵将の西本監督は、「秘密兵器」となる選手に花形とおなじ練習をさせていると宣言し、飛雄馬もそれに対応するためにふたたび伴と特訓をおこないます。

本作の大リーグボールのアイディアに対しては、当時から荒唐無稽にすぎるという批判があったようですが、現在の読者の目からみると、非現実的だということよりも、作者の奇をてらった発想のために王道野球マンガとしてのたのしみかたが疎外されてしまうところにストレスを感じます。もしかすると連載当時では、小兵ながらも才覚によって勝利する主人公に小国日本をかさねていた読者もいたのかもしれません。

2015/08/11

大リーグボール一号が阪神の花形くんに予告どおりホームランされちゃってメゲる飛雄馬くん。
しかし、これは秘密の特訓を得て改良されるのだ。
でも、揺れる船の上で５０円玉にボールを当てる特訓とかちょっと非現実的すぎて、テンションを上げないとお話についていけませんでした。
巨人に入ってから、ちょっとお話がイマイチかな～。