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安岡卓治(制作), 森達也(監督), パク・ポー[朴保](音楽)

• 内容紹介: 地下鉄サリン事件から半年が過ぎ、オウム真理教報道が過熱していた95年9月。TVディレクター森達也はドキュメンタリーの企画を立ち上げたが……。劇場公開から5年、DVD化がついに実現。
• 販売会社／発売会社: (株)マクザム((株)マクザム)
• 発売年月日: 2003/07/25
• JAN: 4932545983271
• 組数: 1枚組

商品レビュー

2011/12/06

頭を失った信者たちの生活を密着

[無宗教なんて無い]

幹部たちみんな捕まった直後の施設内での生活に密着。
主人公は広報の荒木さん。
本当に本当に、純粋にストレートに、フラットに
ディレクターは疑問や感想を信者や荒木さんに話してるからおもしろい。

欲を削ぎ落とす作業をしている割には部屋が汚い。
あんなちらかった状態で我慢できるとこで削ぎ落とし作業ができると思えない。

でも「悪」として放送したいマスコミとのやりとりや
その放送を施設でみて「（尊師）評判悪いな」って苦笑いする荒木さんとかおもしろい。

本当にあるがままを映してつないでるだけだから、
みればみるだけ何が悪とかどーでもよくなってくる。

麻原の娘たちも出てくるし、信者にモザイクもかかってない。
かけると悪になっちゃうから。

というか、記者とかケーカンとか宗教がどういうものかくらい勉強してこいよ。
おまえらアンタッチャブルなものって認識しかないから会話にならないんだよ。

どれだけ荒木さんが協力しようと努力してたか。
どれだけおまえらに合わせて話そうとしてたか。

あのとき、世間は、オウム信者が麻原に苦しい生活をさせられてるとだけおもってたんだね。
ぜんぜん違うのに。

麻原が捕まったところで「あー、理解できない人はそうだよな」くらいの感覚だったみたい。
話してくれてた信者たちは一切ぶれてなかったから、
施設がなくなろうが、解散させられようが、オウムが死ぬことはないよ。

映像としては、本当にフリーのディレクターがひとりで撮ってひとりで話してるから、
ちゃんと撮れてないとこばっかだし、マイクもカメラマイクだから聞き取りにくいし、
コメントスーパーも入れてないから、集中して見ないとただのホームビデオだとおもう。