Q(上) の商品レビュー
ハチ・キュウ・ロク、3人の兄弟をめぐるスピード感溢れるエンターテイメント小説。読み出すと止まらない、先が読めない、ハラハラドキドキの展開が楽しめます❗ さあ下巻を読み始めようっと。
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爆弾の作者の別小説。 後編を読めてないから何ともだけど、 登場人物が皆んな危うい感じで妙に惹きつけられて、ドキドキする。 ただ若干読み進めづらい。 「」があったり、なかったり。 独特なリズムが緊張感を生んでる気もするが、 個人的には読みづらいと感じた。
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ハチがロクに対して抱く劣等感は、ハチ自身がキュウに向ける愛の純度を気にしてのことなのかな。 行ったことに見返りを求めないことが愛なのか、見返りを求めたらそれは穢れていることになるのだろうか。穢れがないなんてそれこそ信奉に近い気もする。
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今の時代がどうなのかよく分からないけど、私は就職氷河期世代ど真ん中にいた。そんな時代に就活もせず、田舎に戻ってぷらぷらして、人生の行き詰まりのようなものを経験した。 一度踏み外したら、終わり。 それは決して他人事ではなく、いつも隣にあった。 出口のない閉塞感を感じつつも、若かった私はそれを直視せず、毎日をのらりくらりとやり過ごしてた。でも、時折、ズーンと押し寄せてくる言いようのない暗い気持ちが付き纏うのだった。 そんな私の冬の時代を容赦なく思い出させた一冊。 暗い!でも、なぜか目を離せない。 千葉県富津市で清掃員として働く「ハチ」こと町谷亜八は、傷害事件の執行猶予中という身の上を隠し、平穏な暮らしにしがみついていた。すべてはダンスの天才的な才能を持つ義弟・キュウの未来を守るため。かつてハチと義姉のロクは、弟のためにある「罪」を犯していた。 キュウが時代のカリスマとして注目を浴びる中、過去の秘密を盾にした脅迫者が現れる。弟の輝きを守るため、ハチは再び闇へと足を踏み入れる。一方、ロクの周囲でも不穏な動きが始まり、物語はさらに加速していくことを予感させたまま、上巻は終わる。 上巻の閉塞感は、読んでいて窒息しそうになる。だからこそ、体感的には長く感じる。同じく呉勝浩でも、映画化もされた『爆弾』とはテンポが違う。でも、この重さがあるからこそ、下巻の終盤にあのカタルシスが生まれたのかもしれない。上巻だけで手放すのは、あまりにも惜しい作品だ。 とにかく、書かれている言葉の端々に既視感がある。 まるで、あの頃の私の内面がそのまま転写されているかのようだった。 「人は、簡単に壊れる。形を変える。おなじように、人生も崩れる。楽に崩れる。けっして元には戻らない。」(p.46) 「教育、就職。そのレールに乗り損ねた。誰かに文句をいいたいんじゃない。重要なのは、乗っていないという事実だけ。もう乗れないという現実だけ。」(p.121) 毎日を安月給の職場で、ややこしい先輩にウザ絡みされながらも、それでも蜘蛛の糸にすがるように生きようとするハチ。 東京時代の二の舞を避けようと、先輩である辰岡に自分の10年後の姿を見ながらも、今の生活を守り抜こうとするハチ。 こんな人生を送るために生まれてきたんだろうか。 前世の業なのだろうか、とすら思ってしまう。 あの頃、私は、確かに、ハチだった。 20年後、私は辰岡になったか。 否。 あんなに「わかる〜」とハチと自分を重ねながら読んでいても、私は結局、ロクであり、町谷重和だったのだと思う。 「無数の障害物に対して、避けるか、取り込みか、壊すかを決めてきた。どの道にだってリスクとコストがあった。だが、お前の言葉でいうならば、わたしは選び、結果を受けいれてきた。初期設定を嘆くのは自慰でしかない。闘わない理由探しでしかないんだよ」(p.278) 今わたしは、わたしの富津市から抜け出し、都内でそこそこ暮らしている。 それは、ハチの生ではなく、ロクと重和の選択の延長線上にある生活なのだ。
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子供頃から親、同級生から不遇と尊厳をも貶められた「ハチ」は、その輩から天才ダンサーの弟「キュウ」を守る為、殺しも厭わない姉「ハチ」。しかし、デビュー間近に更なる試練が… 姉「ロク」市議会議員、「刺青」の男、父親、母親など強烈キャラが登場!上巻でスピードとバイオレンス感とムカつく野...
子供頃から親、同級生から不遇と尊厳をも貶められた「ハチ」は、その輩から天才ダンサーの弟「キュウ」を守る為、殺しも厭わない姉「ハチ」。しかし、デビュー間近に更なる試練が… 姉「ロク」市議会議員、「刺青」の男、父親、母親など強烈キャラが登場!上巻でスピードとバイオレンス感とムカつく野郎など、下巻へのアイドリング終了
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帯と作者に惹かれて書店で衝動買い!で、アタリました!退廃的な雰囲気を纏った世界観の下、血のつながっていない3人の兄妹を中心としたストーリー。しっかり者のロク、執行猶予中のハチ、芸能事務所に所属するキュウ、この3人の個性が際立っていて、いずれも危ういところがあり、そこがよかったです...
帯と作者に惹かれて書店で衝動買い!で、アタリました!退廃的な雰囲気を纏った世界観の下、血のつながっていない3人の兄妹を中心としたストーリー。しっかり者のロク、執行猶予中のハチ、芸能事務所に所属するキュウ、この3人の個性が際立っていて、いずれも危ういところがあり、そこがよかったです。「才能は持って生まれたものではなく、自分にふさわしいものに出会えること」とのこと。その才能を持つキュウをスター?にするために、ロクとハチの異常なまでのこだわりぶりが、どこに向かうのかが楽しみなストーリーです。この2人の関係性も含め、下巻が楽しみ!
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呉勝浩の作品。ノワール的な要素が強く、終始暴力の匂いが立ち込める。僕は臆病なので作中の暴力行為はあまりにも壮絶でかなり重たく受け取ってしまった。 主人公のハチ、義姉のロク、そして義弟のキュウととある姉弟の物語であるがそれぞれがあまりにも世間からぶっ飛んだ生き方をしており、主に主人...
呉勝浩の作品。ノワール的な要素が強く、終始暴力の匂いが立ち込める。僕は臆病なので作中の暴力行為はあまりにも壮絶でかなり重たく受け取ってしまった。 主人公のハチ、義姉のロク、そして義弟のキュウととある姉弟の物語であるがそれぞれがあまりにも世間からぶっ飛んだ生き方をしており、主に主人公であるハチの感情を通して彼女の人生、生き様を描いている。彼女はずっと幸せになる事は無いだろうし、上巻が続くにつれてどんどん堕ちていく。余りにも不幸だが、彼女にとってキュウこそ全てであり、彼の成功こそが全てという一筋が彼女の強さを表している。しかし、とある打ち開けにより彼女の想いは一変、余りにも辛すぎる真実である。下巻では彼女はどの様に変わるのか。できる限り幸せになってほしい。 もう一人の主人公と言える健幹はロクの恋人であり、結婚を約束しているがどこと無くロクの挙動に不安を感じており、彼女の過去を調査しようと決意する。彼の行動は余りにも危なっかしく、とある場面は目を覆いたくなる程見ていられない有様だ。 彼の行動力は見事だが、世間知らずの様な有様は見ていて歯痒いし気分のいいものでは無い。しかし、最後、ロクと「決意」を共有し、下巻に続く場面において健幹の今作における存在意義が見えた様な気がする。 また、この時期の作品ではどうしても仕方がないが、「コロナ禍」の話が土台に来てしまう。物語の中に不純物が入った感覚になってしまうし、この時期の作品が必ずコロナ禍を語るという「お約束」がどうしても茶番に見えてしまう(こんなリアリティはミステリーでは不純物だ)が残念だ。 上巻時点では筆者の作品である「スワン」の方が好みだが、下巻でどの様な展開になるかで世界観が一変しそう。あまりにも楽しみだ。
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呉勝浩『Q 上 覚醒前夜』小学館文庫。 やはりこの作家との波長が全く合わないようだ。恐ろしくつまらない。この作家の作品で面白かったのは『スワン』だけだった。映画になった『爆弾』の評判が非常に良いのだが、全く面白いとは思わなかった。 読んでみると、今さらながら村上龍の『コインロ...
呉勝浩『Q 上 覚醒前夜』小学館文庫。 やはりこの作家との波長が全く合わないようだ。恐ろしくつまらない。この作家の作品で面白かったのは『スワン』だけだった。映画になった『爆弾』の評判が非常に良いのだが、全く面白いとは思わなかった。 読んでみると、今さらながら村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』を読まされているかのような感覚に陥った。冒頭からかなりこねくり回した素直さの欠片ものない面倒臭い文章表現は次第に綻びを見せ始める。最後まで同じ調子だったら凄いと思ったのだが、途中で力尽きたのがありありだ。 さらには、ハチ、キュウ、ロクといった記号のような名の登場人物たちがストーリーを味気なくしているようだ。 千葉県富津市の清掃会社に勤めるハチこと町谷亜八という女性は、過去に傷害事件を起こし、執行猶予中の身であった。ハチの唯一の愉しみは祖父の遺したアウディでアクアラインを走ることだった。 ある日、血のつなぐがらない姉のロクこと睦深から数年ぶりに連絡が入る。2人の弟のキュウこと町谷侑九を脅す人物が現れたのだという。キュウにはダンスの天賦の才があったが、彼の未来を守るためにハチとロクは、かつて罪を犯していたのだ。 華々しいデビューを飾り、急速に注目を集め始めたキュウにとって、姉たちの事件が明るみに出ればスキャンダルは避けられない。弟のため、ハチは平穏な日々から一歩を踏み出すことを決意する。 一方、ロクの同棲相手である本庄健幹は彼女の行動に違和感を覚え、ロクの故郷である富津に向かい、情報を探るうちに首に刺青を入れた男と出会う。刺青の男も町谷の家を探していたのだった。 本体価格790円 ★★
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