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なんとかしなくちゃ。 青雲編 の商品レビュー

4.3

22件のお客様レビュー

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    9

  2. 4つ

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2025/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恩田さんはミステリ、ホラー、耽美の作家と思われている人が多いはず。 ですが、たまにこうした笑いに溢れた作品を書かれる。実は私はこうした作品が大好き(^^) 『ドミノ』とは少し違うけど、続きが楽しみだなぁ。

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2025/11/01

初めて見る構成の小説だった。 梯結子の物語の間に、作者がちょこちょこ現れて関連するようなしないような小噺が入るので、最初は戸惑った。 でも、いつの間にか慣れたし、最後の方は作者の解説がありがたかった。(初めからこれを見越しての登場だったのかな…?)

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2025/10/30

面白くはあった。けど、なんとなくハマらなかった。作者語りが世界観に入りにかったり、展開のスピード感もあまりなく、城攻めのはもういいよ…と思いつつ。

Posted byブクログ

2025/10/28

梯結子(かけはしゆうこ)は魅力的なキャラであった。なぜか。 結子の行動の根底には、無意識のうちに世界をより良くしたいという一貫した理念がある。よって日常の中で違和感に遭遇すると、それをどうにかできないものかと思いを巡らす。そして周りが驚くような結果を生み出す。 例えばポスティ...

梯結子(かけはしゆうこ)は魅力的なキャラであった。なぜか。 結子の行動の根底には、無意識のうちに世界をより良くしたいという一貫した理念がある。よって日常の中で違和感に遭遇すると、それをどうにかできないものかと思いを巡らす。そして周りが驚くような結果を生み出す。 例えばポスティングのバイト。ポスティングとは、チラシを住宅や会社のポストに入れることであり、バイトはノルマとして課せられた枚数を決められた時間内に捌くことで報酬を得る。よって普通はなるべく速くチラシをポストに入れることのみを考えて作業をするだろう。 しかし結子は、どうしたらそのポスティングによる効果を上げられるか、例えばジムの勧誘広告だったとして、より多くの人がジムに足を運ぶかということに思いを巡らす。ターゲット層は、事務仕事や美容室、歯科衛生士など、日中同じ姿勢で仕事をする職種の人、そしてその人たちがジムに寄るとすれば仕事帰り。そう仮説を立てて、通常は1つのポストに1枚ずつのところを、会社や美容室などのポストにら2、3枚投入した。するとどうだろう。多くの仕事帰りの女性達が同僚と一緒にジムを訪れた。 物語の後半では、大学に入学した結子が、城郭愛好研究会に入る。そのサークルでは、実在した城を巡って、守る側と攻める側に分かれてシミュレーション・ゲームを行う。このシミュレーションには、当然部員それぞれの個性が表れるのだが、いかに犠牲を少なくするかを念頭に置いた結子の姿勢は、のちにカケハシドクトリンと命名される。この姿勢は孫氏の兵法にも通ずると思うのだが、この物語で出くわすとは思わなかった。 戦といっても、向かい合って刀を振り回すことよりも、兵站など外堀を固めたり、戦争が始まった後の落とし所をどうするかといった戦略の部分が重要で、それは現代を生きる企業のトップも同じなのだろう。 私はそういったビジネスとは無縁の場所にいるが、メルカリをしていると、こんなものが売れるのか!というささやかな驚きを感じることがある。 自分にとっては不用品だとしても、うまく市場を開拓すれば、それがビジネスにもなるのだろう。マーケティングや物流について、視野を広げてみたい。 今後続編が出るようなので、社会人となった結子の物語も今から楽しみにしておきたい。

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2025/10/26

日本史は苦手なので、お城のシュミレーション・ゲームのところがイメージしにくかったが、全体的に面白かった。続編に期待大。

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2025/10/24

「なんとかしなくちゃ」 誰かに強いられるからでもなく、偽りの思いやりではなくただ彼女の生まれつきの使命感が動かす。 成長物語であり、青春群青劇であり、歴史小説? 商人育ちの梯結子が架け橋となって、人と人を繋げ、人も物も動かしていく。 見ていて快い問題解決ストーリー!

Posted byブクログ

2025/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いや~面白かった。一気読みしました。 学習する主人公、という感じで各出来事で学んだことや経験したことを次の機会にしっかり活用してるのが良かった。 現地調達型のガーナー教というのは面白かった。 シンプルに学生生活もの?としてみても面白かったし、結子のアイデアがいろいろなことを解決していく様も面白い。

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2025/10/19

恩田陸さんの描く思春期の若者が好きだ。 中でも本作の主人公である結子は特に好きなキャラクターで、一見地味なのに賢く、次々問題を解決していく様は何とも爽快だ。 その他の登場人物も、いくら何でも順風満帆すぎるのではと思うくらい全員キラキラしながら成長していくのだが、全く嫌味がなく純粋...

恩田陸さんの描く思春期の若者が好きだ。 中でも本作の主人公である結子は特に好きなキャラクターで、一見地味なのに賢く、次々問題を解決していく様は何とも爽快だ。 その他の登場人物も、いくら何でも順風満帆すぎるのではと思うくらい全員キラキラしながら成長していくのだが、全く嫌味がなく純粋に素敵だなと思わせてしまう筆力に感動する。  日本史には疎いのだが、大学での城郭愛好研究会のエピソードもかなり面白い。 何はともあれ、結子の今後の活躍が楽しみで仕方ない。

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2025/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

藤◯美術館でお茶を飲み、大阪城を観光した小旅行の直後に読んだのでタイムリーでとても面白かった! 行く前に読んでいたらもっと旅行が楽しめだと思う! 結子の人柄が良くてニコニコしながら読めました。

Posted byブクログ

2025/10/15

久しぶりに、追われるように一気読みした。 独特の空気感が居心地よく、ニヤニヤしながら読み、爽快な読後感!続編が楽しみ!

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