シルバーマウンテン(1) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今年100冊目の本は、お久しぶりの藤田和日郎先生の漫画。 新作が出てたのは知っていたけど、やっと買った1巻。異世界モノとは思わなかった。最初からアクセル全開の設定。年齢逆行、徒手空拳とファンタジーのアクション、指圧(もはや杭打ち)で腰痛が治る竜。そして巻末オマケは藤田ファンには懐かしすぎる。 やっぱり藤田先生の作品は面白い。お馴染みの強いお爺さんキャラに安心感を覚える。これまたお馴染みの強いお婆さんキャラも出てきて欲しい。 烏天狗といえばうしとらの威吹を思い出すけど、こちらの烏天狗はまた違うテンションで。 最初から風呂敷広げすぎなので、どう畳んでいくのか期待値大。
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藤田和日郎の新作はショタジジイ2人の異世界転生?バディ物。 序章の平田篤胤「仙境異聞」の件は本編にどう絡むのか? 現実世界での2人の因縁がどう本編に絡んでくるのか? 近作ではスロースターター感の強い藤田和日郎だけど、本作は序盤から飛ばしてるので期待も大きい。
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藤田和日郎「シルバーマウンテン」。 物語の展開が1巻から怒涛で、情報を整理する前に次から次へと叩き込まれるので、引き込まれるというか引き摺り込まれる。 表紙の二人の少年が、実は老人が異世界に召喚された姿。この二人は腐れ縁のような好敵手っぽくもあり、不倶戴天の間柄でもあるような関...
藤田和日郎「シルバーマウンテン」。 物語の展開が1巻から怒涛で、情報を整理する前に次から次へと叩き込まれるので、引き込まれるというか引き摺り込まれる。 表紙の二人の少年が、実は老人が異世界に召喚された姿。この二人は腐れ縁のような好敵手っぽくもあり、不倶戴天の間柄でもあるような関係でもありそうだし。そういう関係になった経緯も気になるところ。 仮面ドラゴンをめぐる異世界ファンタジー冒険譚が始まっているのですが、そのドラゴンの言っていることが、全て真実かどうかもわからないので、いずれ裏切るのでは?という疑惑も抱えてしまうし。 そして、何より「シルバーマウンテン」と島本和彦作品『ヴァンパイア滾』が、同時に少年サンデー誌上で連載されているという事実。 この両者のファンを煽りに煽る所業は偶然なのかどうなのかですが、まんまとサンデー編集部の策略に乗せられている始末です。 もう、広告や販促のやり口が、この二人の関係性を利用しようという意図が見え見えなんだよなぁ。 互いに丁々発止とやり合うことを娯楽として見せてくれる仲なのは、漫画ファンの了解を得ている関係で。それがサービスでありながら、本音をぶつけているということが事実として伝わってきているのが、漫画の主人公そのものという感じです。おそらく、二人とも了解済みなことで、というよりも常々意識していることなのでしょうね。おそらく、この二人は好敵手として、全ての漫画家を認識していて、負けてなるものか、と切歯扼腕しているのだと思います。 表紙の二人は黒髪が銀兵衛、オールバックが兵頭。 この二人がそのまま、藤田和日郎と島本和彦に投影できてしまうのが興をそそられます。 作者同士の場外乱闘で話題を提供しながら、肝心な漫画そのものの魅力も見せつけてゆくというやり口を見つけてしまったサンデー編集部。 これって、だいぶ禁じ手だと思うし、マッチメイクによっては単なる泥試合にしかならないのではないでしょうか。この二人の漫画家としての実力と関係性の認知度があってこその禁じ手。 もう二匹目の泥鰌はいないと思うので、一期一会に出会えた幸福を楽しみたいと思います。
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