朽ちゆく庭 の商品レビュー
中盤からの怒涛の展開に一気に引き込まれます。 次々と巻き起こる事態に、「え!これからどうなるの!?」とページをめくる手が止まりませんでした。 家族が崩壊していく不穏さみたいなものは実は常に僕らの周りに充満していて、気がついたら誰だってそこに足を踏み入れてしまうものなのかもしれま...
中盤からの怒涛の展開に一気に引き込まれます。 次々と巻き起こる事態に、「え!これからどうなるの!?」とページをめくる手が止まりませんでした。 家族が崩壊していく不穏さみたいなものは実は常に僕らの周りに充満していて、気がついたら誰だってそこに足を踏み入れてしまうものなのかもしれません。
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誰しも同じ毎日が続くと思いがちな日常が少しずつ、これぐらいと目を逸らしていることが積み重なることの怖さ。 伊岡瞬のこれまでのイメージとは違うけど、やはり伊岡瞬!読んだ後に面白かった、金額の価値がある小説
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高級住宅街の一戸建てに越してきた家族。 しかし、父親は勤務先での不祥事により自宅待機。母親は、パート先の所長と不倫関係、さらに同僚の誘いに唯々諾々と従い危うい羽目に。息子は、引きこもりの不登校。 この壊れかけた家族の状態が、それぞれの視点で綴られ、読み続けることに倦んでいると、事...
高級住宅街の一戸建てに越してきた家族。 しかし、父親は勤務先での不祥事により自宅待機。母親は、パート先の所長と不倫関係、さらに同僚の誘いに唯々諾々と従い危うい羽目に。息子は、引きこもりの不登校。 この壊れかけた家族の状態が、それぞれの視点で綴られ、読み続けることに倦んでいると、事件が起きる。 この事件をきっかけに緊迫感が増し、犯人は?真相は?と俄然、頁を捲らざるを得なくなる。 やがて真相が明らかになるが、この家族に救いはあったのだろうか。 『悪寒』での白石真琴弁護士が本書にも登場し、その活躍が、ダルな家族の物語の中で一服の清涼剤となっている。
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人が住まなくなると家は廃墟になっていくようだ 住んでいても心の繋がりが失せていくと庭は朽ちていくのだろうか 知らない人とすれ違うその一瞬に心が触れ合うことがあるけれど 毎日を共に暮らす家族なのにお互いの心を知っているのは50%もあるのかな? ホントの気持ちは知らないでいるような...
人が住まなくなると家は廃墟になっていくようだ 住んでいても心の繋がりが失せていくと庭は朽ちていくのだろうか 知らない人とすれ違うその一瞬に心が触れ合うことがあるけれど 毎日を共に暮らす家族なのにお互いの心を知っているのは50%もあるのかな? ホントの気持ちは知らないでいるような 知ろうとしていないような気がする 山岸さんの家族がどうなっていくのか 先が見えないのは誰の家も同じかもしれない 真佐也は……… 少しは明るい所へいけただろうか
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物語の巻頭の辺りで、やたらとゲームの内容説明が長いと感じたが、ちゃんと意味があったのですね、、 家族全員それぞれに負い目があると、そこを突かれたくないが為に会話も減り、更なる負の連鎖に陥るのか。 その中でも間違いなく、妻であり母親でもある裕実子が最悪。敏腕弁護士を紹介してもらっ...
物語の巻頭の辺りで、やたらとゲームの内容説明が長いと感じたが、ちゃんと意味があったのですね、、 家族全員それぞれに負い目があると、そこを突かれたくないが為に会話も減り、更なる負の連鎖に陥るのか。 その中でも間違いなく、妻であり母親でもある裕実子が最悪。敏腕弁護士を紹介してもらったら、また寝るんかいっ⁉︎ 旦那ももちろん悪いことをしてきたが、真佐也の不登校の引き金となったのは裕実子。 でも、そんな妻のふしだらな状況を作り出したのは夫、、結局家族それぞれが蒔いた種が原因か?
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伊岡瞬先生の作品はきついです。 これだけズタズタにされても、なんとかしてくれると期待しながら読んでしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
壊れゆく家庭を描くサスペンス小説。 新しく越してきた一軒家。希望にあふれたプロローグから、本編に入ると一気に暗くなる…中学生の息子は不登校のままゲームばかりの毎日。母は息子を心配しながらも、パート先の上司と密会。父は会社でコンプライアンス違反で突然出社しなくなる… 父親・母親・息子それぞれの視点から語られる展開とそれぞれの秘密がどんより感満載…そして知り合った小学生の少女の死から物語がスピードアップする。 家族が崩壊し、華やかだった庭が朽ちてゆく…ちょっとやりきれないが、息子が最後には前向きな姿勢を見せるところが多少報われたかな…
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伊岡瞬『朽ちゆく庭』集英社文庫。 伊岡瞬の作品にしては今ひとつ切れ味が無く、ハズレの作品である。陰鬱な雰囲気の中で繰り広げられる救いようのない物語だった。こんな嫌な小説は読むのが苦痛だ。 念願のマイホームを手に入れながら、互いに不倫する夫婦と虐めが原因で不登校になった中学生の...
伊岡瞬『朽ちゆく庭』集英社文庫。 伊岡瞬の作品にしては今ひとつ切れ味が無く、ハズレの作品である。陰鬱な雰囲気の中で繰り広げられる救いようのない物語だった。こんな嫌な小説は読むのが苦痛だ。 念願のマイホームを手に入れながら、互いに不倫する夫婦と虐めが原因で不登校になった中学生の息子。やがて、家族は崩壊し、朽ち果てた庭が残るだけ…… 不登校の中学生の息子である真佐也の生活が好転することを期待し、かつてのセレブタウンに引っ越して来た山岸家であったが、真佐也は以前として不登校のままだった。父親の陽一は仕事が忙しく、家庭を余り顧みることはなく、母親の裕実子はパート先の上司と不倫関係にあった。 父親の陽一が在宅勤務となる中、真佐也は近所の公園に来る幼い少女と知り合い、家の中に連れ込むようになる。やがて、壊れかけた山岸家を崩壊させる一撃となる事件が起きる。 本体価格960円 ★★★
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サスペンスというジャンルを久しぶりに読んだのでサスペンスってこんな感じだったなぁというのを思い出してくれる一冊でした。 面白さで言ったら少し微妙なところもありますが、もし自分の家族がこんな形だったら嫌だなと思いましたし苦しいだろうなと思います。
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