1,800円以上の注文で送料無料

K 時代の恋人 の商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんと暖かく、そして淋しく、でもうれしい純愛物語でしょう。 二人の気持ちが手に取るように分かり、もどかしさで潰されそうになりながら読み進めました。 前半の兄の強烈に害悪な存在に読むのが嫌になりましたが、後半は切なく温かい気持ちでいっぱいでした。 最後の1ページで最高に幸せにさせてくれて満足です。 タイトルとなった昭和の歌姫と、モチーフにされた有名な未解決事件はこの作品においては話の核にはなっておらず人によっては期待外れと感じるかもしれません。 かくいう私もそうです。 でも結果的にそれでよかった。無駄に事件に軸をおくといい話にならなかったと思います。

Posted byブクログ

2025/09/04

昭和の時代。当時歌姫としてスターだったの歌手Kのマネージャーだった主人公水嶋の純愛を描いた作品。青酸コーラ無差別殺人事件とかスターKの関わりも描かれているが時代背景を描く材料に過ぎない印象。好きな作家さんなのだが、こんな作風は初めてのような気がする。⭐︎二つでごめんなさい。

Posted byブクログ

2025/09/03

作詞家を目指しながら流行歌詞K(藤圭子インスパイア)のマネージャーをする。飲み屋で手伝いをする女性のことを好きになるが、これがトラブル一丁目。 面白いのかそうでもないのかどっちかよく分からない。恋愛の部分は良いのだが、マネージャーや作詞家の部分と合ってない気がする

Posted byブクログ

2025/08/20

昭和の歌姫「K」と青酸コーラ殺人事件。と帯に謡っているのだけれど、あまり本筋に関係なかったような。Kのマネージャーが恋愛に翻弄された物語としか感じなかったな。恋愛サスペンスということでしたが、サスペンス要素も感じなかったな。いろいろと語り手のこのマネージャーさんにイライラさせられ...

昭和の歌姫「K」と青酸コーラ殺人事件。と帯に謡っているのだけれど、あまり本筋に関係なかったような。Kのマネージャーが恋愛に翻弄された物語としか感じなかったな。恋愛サスペンスということでしたが、サスペンス要素も感じなかったな。いろいろと語り手のこのマネージャーさんにイライラさせられた。ちょっと期待外れだった。

Posted byブクログ

2025/08/19

昭和の純愛物語だと思った。 昭和生まれの私にとっては懐かしさを感じたり、生まれる前の濃厚な昭和を感じたり… 障害も問題も多い恋愛は、とてもドラマティック。 昭和って当たり前なのだけれど平成とも令和とも違うんだよなぁ…としみじみ感じた。

Posted byブクログ

2025/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 胸がはち切れそうです❢ (本文より) 私の手が受話器を取る。 キエの上ずった声が聞こえた。 あの〜、私、水島さんと結婚したいです。

Posted byブクログ

2025/08/13

 二〇二〇年、六月。〈私〉は花園神社の遊歩道前を通り過ぎようとしていた。七十三歳の小説家である〈私〉はかつて芸能プロダクションを経営していて、芸能界という華やかであざとい世界に身を置いていた。衝撃的な死とともにその生涯を終えた歌手のKのマネージャーをしていたこともある〈私〉にとっ...

 二〇二〇年、六月。〈私〉は花園神社の遊歩道前を通り過ぎようとしていた。七十三歳の小説家である〈私〉はかつて芸能プロダクションを経営していて、芸能界という華やかであざとい世界に身を置いていた。衝撃的な死とともにその生涯を終えた歌手のKのマネージャーをしていたこともある〈私〉にとって、コロナ禍の事情もあり、開かれるかも分からないKの追悼集会は気になるものだった。そして回想されていく当時の出来事。大学を離れ、Kのマネージャーになった〈私〉、居酒屋で出会ったキエとの恋、彼女の兄とのトラブル、そして唐突な別れと世間を揺るがす大事件――。  ということで、『クリーピー』や『アパリション』、『死屍累々の夜』など、心底怖いサイコスリラーを立て続けに発表している著者の最新刊は、帯にも〈新境地〉と書かれているように、私が勝手にいままで抱いていた著者へのイメージを一新する切々と胸にしみるラストが印象的な恋愛ミステリ、恋愛サスペンスでした。ひとつの〈とある事件〉が深い影を落とす、ふたりの恋はどう決着が付くのか。当時の時代背景に想いを馳せながら、読み心地の良い文章に浸るのが楽しい一冊でした。

Posted byブクログ

2025/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たまたま最近わたしの中で藤圭子ブームが起きていて、その類まれな人生について調べ、YouTubeで洋楽のカバーを聞くなどしていて、一昨日もカラオケで新宿の女を歌い、あぁ、彼女は亡くなる時も新宿の女だったなぁ…などという話しをしたところだったので、オマージュとしてタイムリーに読め、わたしの藤圭子のイメージと一致するところが多くおもしろかったのですが、 それはさておき、いつもはハードなホラーを書かれる前川裕さんのハードなラブストーリーには戸惑いました笑

Posted byブクログ