ムーミン谷の十一月 新版 の商品レビュー
シリーズ最終作にムーミン一家を出さずに、ムーミン屋敷に集まったそれぞれを読者に当てはめさせる秀逸な作品
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初めてムーミンの本を読んだけど、こんなに面白いとは思わなかった。 私がフィリフヨンカのような気もするしヘムレンのような気もする。 好きなのは129ページ、すぐ読み返せるように栞を挟んだ\(^^)/ 「どうしてあなたは、ありもしないものや、起きてもいないことに大さわぎするの?」 「それならひとつ、ほんとうはこうだとかなんとかいうのをやめてくれよ。わしがどう思おうと、好きにさせてもしいものだね。」
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再読、のはずだけれど、ごく幼い頃に読んだきりだったのでとても新鮮に読むことができた。 小説ムーミンシリーズ第8巻。80周年を記念した新版で、表紙のイラストも、併記されたスウェーデン語のタイトルの配置も美しい。 シリーズ9巻中の8巻目だけれど、実際の作品発表順で見ると最後にあたる作品。 なぜかムーミン一家が不在のムーミン谷。それぞれの理由で谷を訪れて肩透かしを食った6人が、そのまま奇妙な共同生活を送り始める、という筋の作品(最後にムーミン一家が海から帰ってくることを考えると、7巻目の『ムーミンパパ海へいく』と同時並行の物語なのだと思う)。 ムーミンたちが全く出てこない不思議な作品なのだけれど、それぞれが持った不安や不満が、何かの切っ掛けでこじれたり、解けたりする描写が自然で洒落ている。キャラクターが皆生き生きと、煽ったり怒ったり吹っ切れたりしていたせいかもしれない。 ひときわ不穏さを抱えていた小さな生き物・ホムサが、物語を締めくくる夕暮れの場面は美しかった。
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