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コマネチのために の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2025/10/22

十年勤めていた会社を今日クビになった。それを私は家族に言えなかった。その時分、父の店がうまく行っていなかったからだ。これ以上母を心配させてたくなかった。毎日仕事に行くように家を出て時間をなんとかつぶして家に帰ってくる。そんなことが続けられる訳がないのに…。

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2025/10/05

静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓ https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=MBpz5dTP1px4%2BAgYSIitSA%3D%3D

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2025/10/04

30の後半に差し掛かる時に無職になったコ.マニは小学生の頃を振り返りながら今を両親と生活する。生活苦のなか何とかしてマニのやりたい新体操ができる環境を探したり、お金を工面する精神的に弱い母親はいざとなったら決断力のある言葉を言う。無口な父親は母親の言いなりだがそれでもいざというと...

30の後半に差し掛かる時に無職になったコ.マニは小学生の頃を振り返りながら今を両親と生活する。生活苦のなか何とかしてマニのやりたい新体操ができる環境を探したり、お金を工面する精神的に弱い母親はいざとなったら決断力のある言葉を言う。無口な父親は母親の言いなりだがそれでもいざというときの行動力は頼もしい。そんな家庭に育ったマニは私と同じでぬくぬくとしている。マニと同調しながらこれから先も淡々と青春期を懐かしく思いながら生きていくんだろうなぁと少し寂しく思いながら読了。

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2025/09/19

切ない話だった。韓国と日本の社会には、もちろん違うところもあるが、1964年の東京オリンピック後の日本社会と、1988年のソウルオリンピックの後の韓国社会の雰囲気は本当によく似ているのだなと思った

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2025/08/13

なりたいものになれない挫折した子ども時代であっても、なりたいものがあったことと努力した体験は大人になりいざという時、当人の基礎体力になっている。それを支えて今に至る家族の絆は危うく見える時もあるけど脆くはない。暮らしは、いつでもどこででもどんな目に遭ってもどうにか家族の行動の調整...

なりたいものになれない挫折した子ども時代であっても、なりたいものがあったことと努力した体験は大人になりいざという時、当人の基礎体力になっている。それを支えて今に至る家族の絆は危うく見える時もあるけど脆くはない。暮らしは、いつでもどこででもどんな目に遭ってもどうにか家族の行動の調整次第で再生できて、続く話に思えました。

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2025/08/03

通勤電車で眠い目を擦りながら、朝ごはんの吉牛をかき込みながら読んだ。 人生の先が見えてるような気がしていたところだったので、嘘くさくない、物語の平坦さがありがたかった。 平均台からは一度落ちたのかも知れないけど、 続いていく日々があるわけで。 転がしながら前に進むしかないのよね...

通勤電車で眠い目を擦りながら、朝ごはんの吉牛をかき込みながら読んだ。 人生の先が見えてるような気がしていたところだったので、嘘くさくない、物語の平坦さがありがたかった。 平均台からは一度落ちたのかも知れないけど、 続いていく日々があるわけで。 転がしながら前に進むしかないのよね。

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2025/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

貧困が付きまといながらもコ・マニがエアロビ教室や体操部で一生懸命取り組んでいた場面が良かった。頑張って取り組んだり、大変だった時の事は振り返ると将来糧になったり案外いい思い出だったりする。お母さんもしっかりしてるのか危なかっしいのか分からないけど、コ・マニの為に動いてくれるところが良い。お父さんのラブラブな返事も良き。3人共、新天地で幸せに暮らして欲しい。

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2025/08/01

2016年に出版されたチョ・ナムジュさんの2冊目の長篇小説。著者による要約は「失敗のあとを生き続ける人々の物語」だそうだ。タイトルにあるコマネチは、1970年代に活躍したルーマニアの体操選手。 主人公のコ・マニ(名前がコマネチに似ている)は、36歳で10年勤めた会社をクビになり、...

2016年に出版されたチョ・ナムジュさんの2冊目の長篇小説。著者による要約は「失敗のあとを生き続ける人々の物語」だそうだ。タイトルにあるコマネチは、1970年代に活躍したルーマニアの体操選手。 主人公のコ・マニ(名前がコマネチに似ている)は、36歳で10年勤めた会社をクビになり、親元に寄生している。実家はソウルでも5本の指に入る貧民街にあり、現在何度目かの再開発話が持ち上がっていた。 フラッシュバックの手法で現在と過去が交互に描かれ、なかなかにつらい人生を歩んできたマニが痛い。この両親もどうなんだろうと思う。

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