指定金融機関の未来 の商品レビュー
「地方創生」がバズワードとして一過性のブームが過ぎ去りつつあるが、地方自治体における過疎ビジネスや、地方銀行の再編など、地方をキーワードとして自治体や地銀はたびたび話題に上ることがある。 だが、地方自治体と地方銀行を関係づけて論じたものは少なかったように思う。 本書は、まさに...
「地方創生」がバズワードとして一過性のブームが過ぎ去りつつあるが、地方自治体における過疎ビジネスや、地方銀行の再編など、地方をキーワードとして自治体や地銀はたびたび話題に上ることがある。 だが、地方自治体と地方銀行を関係づけて論じたものは少なかったように思う。 本書は、まさに指定金融機関と地方公共団体の関係を考察したものであり、地域社会のサステナビリティについて論じているものである。 北海道夕張市の財政危機に際して金融機関が果たした役割など、エピソードとしても面白いし、それがデータに基づいて検証されているので、読みごたえもある。 地方をよりよくするためには、自治体だけでも、地銀だけでも難しい。 地域社会や地域経済を活性化し、地域経済エコシステムを構築していくためにはPPP/PFI(公民連携)が必要であり、そのためのコーディネーターとして指定金融機関の存在が非常に重要であることが分かる一冊。
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