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戦争と漫画 銃後の物語(文庫版) の商品レビュー

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2025/10/14

シリーズ二冊目を読了。 あまり戦争漫画は読んだことが無いので、色々と当時を知る部分もありました。

Posted byブクログ

2025/07/29

全3部作の2。 確かにこうやって3側面から光を当てると、プリズムのように多面的に見えるものがある。 そして所謂総力戦であったことも見える。 滝沢聖峰『東京物語』のエロスよ。 @ Ⅰ こうの史代『この世界の片隅に』(第6回、第7回、第9回) 伊藤重夫『ゆきものがたり』 大島弓子...

全3部作の2。 確かにこうやって3側面から光を当てると、プリズムのように多面的に見えるものがある。 そして所謂総力戦であったことも見える。 滝沢聖峰『東京物語』のエロスよ。 @ Ⅰ こうの史代『この世界の片隅に』(第6回、第7回、第9回) 伊藤重夫『ゆきものがたり』 大島弓子『七月七日に』 滝沢聖峰『東京物語』(第14話 「靴音」)    Ⅱ 古谷三敏『寄席芸人伝』(「棒手振り志ん弥」) 石坂啓『八月の友人』 水木しげる『村の朝鮮人』 おざわゆき『あとかたの街』(第18話「消せない灯り」) Ⅲ 巴里夫『疎開っ子数え唄』 坂口安吾・原作 近藤ようこ・画『戦争と一人の女』(抄) 伊藤潤二『脱走兵のいる家』 滝田ゆう『寺島町奇譚』(「蛍の光」) ・ 編者解題 山田英生 巻末エッセイ 「銃後」を想像する、よすがに 中島京子

Posted byブクログ

2025/07/15

山田英生・編『戦争と漫画 銃後の物語』ちくま文庫。 3ヶ月連続で、前作『戦争と漫画 戦地の物語』、本作『戦争と漫画 銃後の物語』、『戦争と漫画 焦土の記憶』と連続刊行。 今年は戦後80年、昭和100年にあたる。島国の小国が無謀にもアジアに領土を広げ、覇権を得ようとした軍人の暴...

山田英生・編『戦争と漫画 銃後の物語』ちくま文庫。 3ヶ月連続で、前作『戦争と漫画 戦地の物語』、本作『戦争と漫画 銃後の物語』、『戦争と漫画 焦土の記憶』と連続刊行。 今年は戦後80年、昭和100年にあたる。島国の小国が無謀にもアジアに領土を広げ、覇権を得ようとした軍人の暴走が国民を巻き込む戦争へと進展していったのだ。敗戦国となり、アメリカの支配を受けた日本は未だにアメリカの支配から抜け切れていない。そればかりか自衛隊の軍備増強や米軍に対する思い遣り予算など貴重な国家予算を日本が参戦することのない戦争のために費やしている。今一度、戦争の悲惨さと当時の過ちについて考え、日本が向うべき方向を明確にしたいものだ。 こうの史代『この世界の片隅に』(第6回、第7回、第9回)。絵が得意なすずが嫁いだ北条家の戦時中の日常を描く。 伊藤重夫『ゆきものがたり』。戦争により引き裂かれた男女の姿を良太という少年の目を通して描く。何とも物悲しい。 大島弓子『七月七日に』。一応、戦争を背景にした恋愛漫画なのだが、恥ずかしくなるくらいの大仰な描写にやはりバキバキの少女漫画なのだなと思う。 滝沢聖峰『東京物語』(第14話「靴音」)。内地にも空襲の脅威が迫る中で夫婦の絆の強さを描く。逞しい妻と頼りになる飛行士の夫。 古谷三敏『寄席芸人伝』(「棒手振り志ん弥」)。『寄席芸人伝』は昔、全巻読んでいる。戦時中、寄席は閉鎖され、噺家は食うに困り、様々な商売で糊口をしのぐ。そんな中、志ん弥は芸を安売りすることなく、棒手振りをして再び高座に上がる日を夢見ていた。 石坂啓『八月の友人』。東京大空襲で親を亡くし、長野の親戚に預けられた主人公のコーゾー。親戚の家では邪魔者扱いされる、学校でも他所者扱いされるコーゾーは1人の少年と仲良くなる。 水木しげる『村の朝鮮人』。戦時中の朝鮮人差別は悲惨な結末を迎える。短いながら含蓄深い話だ。 おざわゆき『あとかたの街』(第18話「消せない灯り」)。空襲の恐怖に怯える日々。やがて、その恐怖は現実のものとなる。 巴里夫『疎開っ子数え唄』。疎開先での苛め、実家のある下町の空襲。お国のためにと懸命に生きる少女を見舞う悲劇。戦争の無い今の日本も汚い政治家に国民は食い物にされている。 坂口安吾・原作、近藤ようこ・画『戦争と一人の女』(抄)。戦争末期、空襲を免れた家でひっそり暮らす作家と女郎上がりの女。頽廃的な香り漂う文学小説を原作にした漫画。 伊藤潤二『脱走兵のいる家』。唯一のホラー漫画。友人の脱走兵を土蔵に匿う家。しかし、それには秘密があった。 滝田ゆう『寺島町奇譚』(「蛍の光」)。様々な人びとが暮らす下町の日常と下町を壊滅させた空襲の描写が凄い。 本体価格960円 ★★★★

Posted byブクログ

2025/07/14

伊藤潤二の作品がほんとうに怖かった。 こういうアンソロジーはやはり連作の中の一編より1話読切の話の方が力がある、と思った。

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