筏までの距離 の商品レビュー
感情を抑えたような表現で、少し読み手の集中力が必要でした 登場人物も何を考えているのか、関係性は何なのか、いまいちわからない 性別もちょっとわからない
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純文学。 思考を言語化される小説。 だから短編で主人公が変わるが、気にする必要はない。 僕らの頭に浮かび消えるモニャモニャが描かれてているよ。
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表題作を含む8つの短編集。 激しくもなく、楽しくもなく普通に淡々と日々は過ぎてゆく…という感じで、そのなかに主人公が感じる思いを情景で表現しているようである。 小説家が主人公ではあるが、過去に体験した一コマを観ているようでもある。 「筏までの距離」は、小説家が取材旅行に行く新...
表題作を含む8つの短編集。 激しくもなく、楽しくもなく普通に淡々と日々は過ぎてゆく…という感じで、そのなかに主人公が感じる思いを情景で表現しているようである。 小説家が主人公ではあるが、過去に体験した一コマを観ているようでもある。 「筏までの距離」は、小説家が取材旅行に行く新幹線でたまたま話かけられた女性との話。 こんなふうに出会いは始まるのか…という単純さと終わりのわからない終わりかたにこれも不自然じゃなくて自然なことかと。 「台風一過」の古書店でのバイト中になかなか鳴り止まない電話が、十一桁の050から始まるIP電話に思わず、うちもそうだわ…と。 だからなんだ、という話である。 その電話番号でいろんなことを思いだし、台風が過ぎ去った痕跡は、民家の窓のX字状のテープということ。 突っ込みたくなるところもあるけれど、気になるかと言えばそうでもなくスルーできそうな話。
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【目利きが選ぶ3冊】今週の3冊一覧:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90219200U5A720C2BE0P00/
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ものを書くことを生業にしている人々に関する短編集。 [筏までの距離] 小説の取材を兼ねて温泉町に向かう主人公は電車の中である女性と知り合います。その人は同じ街にある、分譲リゾートマンションに向かうといいます。二人が現地でたまたま再会する、そんな物語りでした。 どの短編も、主人公...
ものを書くことを生業にしている人々に関する短編集。 [筏までの距離] 小説の取材を兼ねて温泉町に向かう主人公は電車の中である女性と知り合います。その人は同じ街にある、分譲リゾートマンションに向かうといいます。二人が現地でたまたま再会する、そんな物語りでした。 どの短編も、主人公もその相手も感情がほとんど表現されずに物語が淡々と進んでいくようで、不思議な読後感でした。読み進める中で登場人物の性別さえわからなくなることもありました。 私はまあまあ好きですが、人によって好みが分かれる内容ではないかと思います。星3つの評価としました。
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8つの短編のどれをとっても、クライマックスがあるわけではなく、日常を切り取った作品だった ただ、なぜかすごく面白かった 登場人物の気持ちに共感できることが多かったからかもしれないし、淡々と進む物語が心地よかったのかもしれない 好きな作品を一つ挙げるとすると最後の作品 恋人の妹と...
8つの短編のどれをとっても、クライマックスがあるわけではなく、日常を切り取った作品だった ただ、なぜかすごく面白かった 登場人物の気持ちに共感できることが多かったからかもしれないし、淡々と進む物語が心地よかったのかもしれない 好きな作品を一つ挙げるとすると最後の作品 恋人の妹との、不思議な関係が描かれていた よくある、恋人の兄弟との恋愛もどきなのかもしれないが、何も発展しない感じがリアルで面白く感じた 他のこの作家の作品を読みたいと思った
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