戦後日本経済史 の商品レビュー
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野口悠紀雄先生の「戦後日本経済史」を読みました。1970年代に先進国の仲間入りをして、一時は世界の頂点を伺おうとしていた日本は1995年をピークに凋落の一途を辿り、先進国という枠組みから脱落しようとしている。一番の理由はIT革命に乗り遅れたこと。そして、中国の工業化を見誤ったこと。日本はその強みである製造業に依存し過ぎて、世の中の変化を完全に見誤ったということですね。製造業は水平分業が進み、モジュール化が進んだ。少なくとも日本の強みである垂直統合による擦り合わせはエレクトロニクスの分野では無くなった。そこに中国の工業化があって、日本は完全の世界の潮流に乗り遅れた。政策も特にアベノミクスの時代に円安誘導を進めて、輸出企業に安易に利益をもたらす仕組みを作って、競争力を失わせた。小学校の頃から学んだ常識、原材料を輸入して、日本で加工し、輸出して儲ける、いわゆる加工貿易で日本が強くなったというよりも、旺盛な内需に誘われて日本が成長したんだというのは、目から鱗でした。水平分業化された製造業に日本の強みは無かった。そこに固執した政策がさらに日本の転換を遅らせ、競争力を失わせた。処方箋は人材、特に高度な専門人材とリスキリング。あとは国際性の欠如に如何に対応するかでしょうか。自分にできることは、今からでもリスキリングのような気がした。
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2026/02/17 野口悠紀雄先生「戦後経済史2025年版」 戦後史の総括 10年前の前書より敗戦色が強くなった 国内は円安という大バーゲン焦土作戦で疲弊 大企業はグローバル化海外投資の果実を現実化 好決算高株価を実現 ただし株価を除いて国内還流は少ない 巨大な内部留保を使う ...
2026/02/17 野口悠紀雄先生「戦後経済史2025年版」 戦後史の総括 10年前の前書より敗戦色が強くなった 国内は円安という大バーゲン焦土作戦で疲弊 大企業はグローバル化海外投資の果実を現実化 好決算高株価を実現 ただし株価を除いて国内還流は少ない 巨大な内部留保を使う ①株主還元 ②設備投資 ③賃上げ若手から デジタル戦略はこれからだが、米国の世界戦略次第 熊本千歳を先行事例 日本の近未来は明るいところはあるが一様ではない! ただそれはいつの時代も同じ
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中国工業化と米国を中心とするIT革命はその通りだが、シンガポールやアイルランドがうまく対応しつつあるのに対して、先進国の中で何故日本が遅れをとったのか?
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350頁超で読むのに時間が掛かりましたが、戦後の日本経済の流れ、バブル崩壊やその後の停滞の原因等が解説されていて参考になりました。
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野口悠紀雄先生の半生記ですね、これは。 東京大空襲を偶然生き延びた話は面白いものの、バブル崩壊後は暗い話と政府・日銀批判が延々とつづく。 史実を淡々と書かれている本かと思ったけど、想像とは違っていた。年表は見る価値あり。
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よい意味で予想を裏切る内容でした。無味感想な経済史かと思いきや、筆者の回顧録といった感じの日本経済史。「聞き書き」戦後日本経済史という感じでもある。 リフレ派とかMMTとか何だったんでしょうね…結局、個人的にかねてから筆者の主張・解説が一番納得感があるとともに腹落ちします。
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筆者が大戦末期に奇跡的に生存できたことからも 政府が国民を思う気持ちが欠けていた 私たち国民は 窮地に立った時に本領を発揮するかは 私たち自身がこれからの人生と この国に生きる自覚が必要なのだと思う ご老人には申し訳ないが、 私たちが50年後のビジョンを描いていかないと いけ...
筆者が大戦末期に奇跡的に生存できたことからも 政府が国民を思う気持ちが欠けていた 私たち国民は 窮地に立った時に本領を発揮するかは 私たち自身がこれからの人生と この国に生きる自覚が必要なのだと思う ご老人には申し訳ないが、 私たちが50年後のビジョンを描いていかないと いけない 主役は正に生産年齢人口世代の私たちだ 自らのできることに邁進していきたい
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著者の日本経済史は、政府・日銀に批判的な立場てあり、良質な情報である。 が、日本衰退に対する処方箋は具体性を欠いており、物足りない。 本書から、私が考えている衰退に歯止めを掛けるためのヒントが得られたので★は4つとする。
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