梅雨物語 の商品レビュー
素晴らしい。途中で投げ出したくなっても、ぜひ3遍全て通して読んでほしい。 確かに貴志祐介だと思わせる要素はそのままに、何か新しい風が吹き込んでいるのを感じる。おそらく充実したインプットの上で執筆された、読み応え抜群の短編集。 ロリ嗜好や昆虫の擬人化や密集したキノコ…これらの描写が...
素晴らしい。途中で投げ出したくなっても、ぜひ3遍全て通して読んでほしい。 確かに貴志祐介だと思わせる要素はそのままに、何か新しい風が吹き込んでいるのを感じる。おそらく充実したインプットの上で執筆された、読み応え抜群の短編集。 ロリ嗜好や昆虫の擬人化や密集したキノコ…これらの描写が平気なら、とてもオススメな秀作。
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皐月闇 俳句をテーマにしたミステリー ぼくとう綺譚 昭和初期の銀座 引き込ませる文体と心理・情景描写はさすが・・! 頭の中にありありと情景が浮かんできて、ゾクっとさせられる なんか最後の一行で一気にチープになってしまったのが残念だけど.... 虫やキノコなど天使の囀りに通じる...
皐月闇 俳句をテーマにしたミステリー ぼくとう綺譚 昭和初期の銀座 引き込ませる文体と心理・情景描写はさすが・・! 頭の中にありありと情景が浮かんできて、ゾクっとさせられる なんか最後の一行で一気にチープになってしまったのが残念だけど.... 虫やキノコなど天使の囀りに通じるバイオホラー的なお話もあり 梅雨時期のしどけないジメッとした雰囲気に浸りがら読むのにちょうど良い 博識で小説なのに勉強になる 調べながら読むので時間がかかるけど面白いです。
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同じシリーズの秋雨物語の方が面白かった 最初の物忘れの俳句の話がとにかく長かったけど、面白さでいえばそれが唯一 他の短編は微妙
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あらすじに“ホラーミステリー”とあったが、かなりミステリー色が強めの中編集。 俳句の解釈から真相に迫る「皐月闇」が後味の悪さも含めて1番好み。 じっとりとした夏の夜にぴったりな一冊。
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最初の俳句の話が一番面白い。単純に俳句の解釈で展開が進むのが慣れてないから新鮮だった。ただ、男女復讐ものばかりで飽きる。
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三編それぞれ時代も扱う専門的な話も違って興味深かった。 俳句の話で詳しい解説が入ったなと思っていたら、次の話では(オチに関わるので詳しくは言えないけれど)どちらかというと理系の分野の話だし、最後の話に至ってはキノコのオンパレードに狂言も絡むという。 様々なジャンルに詳しくないと書けない話だなとしみじみ思った。 話も最初の二つは主役が自業自得でオチに至るホラー話だが、キノコだらけの話はミステリ色が強く、また最終的には泣ける話という異色話。 ホラー系と見せかけてのこの話、個人的にはすごく好みだった。 キノコを使って懸命に伝えてくれていたのかと思うと……真相はしんどいが、感動的だった。
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本当は秋雨物語から読みたかったけど、たまたま本屋で手に取ったので先に読んでみた。 けどシリーズではなく短編集だったので特にこちらからでも読み進めることができるかと。 皐月闇、ぼくとう綺譚は2転、3転する怖さで読み進める手が止まらなくなってしまった。 皐月闇は女性の執念深さとそれ...
本当は秋雨物語から読みたかったけど、たまたま本屋で手に取ったので先に読んでみた。 けどシリーズではなく短編集だったので特にこちらからでも読み進めることができるかと。 皐月闇、ぼくとう綺譚は2転、3転する怖さで読み進める手が止まらなくなってしまった。 皐月闇は女性の執念深さとそれでも忘れてしまう男性の終わりの見えない闇深さ ぼくとう綺譚は主人公の青年の心の闇、過去の罪が顕在化される、それが昆虫という中々の残酷さを伴う怖さ。 一方くさびらはホラーを感じさせながらも想いあふれる祈りを感じた涙ぐむ内容だった。
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貴志佑介先生の古い作品はまだ読めていないものもあるものの、新しめの作品は結構読めている。 秋雨物語の時にも思ったが、長編ではなく、短編でも凄く厚みのある、世界観に没頭させる物語を見せてくれる。 怖さだけでなくミステリ要素もあるため、展開が更に気になり飽きさせない構成。個人的にあら...
貴志佑介先生の古い作品はまだ読めていないものもあるものの、新しめの作品は結構読めている。 秋雨物語の時にも思ったが、長編ではなく、短編でも凄く厚みのある、世界観に没頭させる物語を見せてくれる。 怖さだけでなくミステリ要素もあるため、展開が更に気になり飽きさせない構成。個人的にあらすじはどれもあまり最初惹かれていなかったのに、読み始めて仕舞えばあっという間だった。 夏の夜長におすすめ!
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※このレビューにはネタバレを含みます
俳句から昆虫やキノコの生態まで、三編とも貴志さんの博学な知識がホラーとがっちり絡んで怖さを盛り立てる。 俳句の読み解きから犯罪が明らかになる「皐月闇」はその手法と個室の二人だけの心理戦が独特の緊張感を持ってスリリング。 庭を埋め尽くすキノコの幻覚に怯える「くさびら」のラストのせつなさはたまらなかったな。 お気に入りホラーは「ぼくとう奇譚」。昭和初期のノスタルジーと異界の遊郭という夢幻と周到な呪いが蕩け合って口を開けたエグい末路が忘れられない。 巧みな伏線回収は各話絶品、溜飲下がる因果応報ホラーだった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
3つの作品が収録され、いずれもホラー小説である。最初と最後のものは、冒頭に謎が提示されて、話が進みにつれて、その謎が明かされるという構成となっているが、それと同時に、実は恐ろしいことが潜んでいたことが判明していく。ホラーに加えてミステリー要素も含まれている。2つ目の話は、著者の過去作『クリムゾンの迷宮』、『ダークゾーン』を彷彿させる内容であった。
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