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こわい話の時間です 六年一組の学級日誌 の商品レビュー

3.5

12件のお客様レビュー

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2025/11/19

本書は恩田陸の作品を一つ含む単なるアンソロジーだと思っていたら、なんと異形コレクションの監修で有名な井上雅彦が編者となっていた。空前のホラーブームの波にしっかり乗っている。9人の作家によるアンソロジーで、副題「六年一組の学級日誌」のとおり、主人公は小学生(六年生)しばり。恐怖の度...

本書は恩田陸の作品を一つ含む単なるアンソロジーだと思っていたら、なんと異形コレクションの監修で有名な井上雅彦が編者となっていた。空前のホラーブームの波にしっかり乗っている。9人の作家によるアンソロジーで、副題「六年一組の学級日誌」のとおり、主人公は小学生(六年生)しばり。恐怖の度合いも様々あり、語り口に大きな差があるものの、いずれの作品も心にチクっと刺さる棘を持っていた。僅かにSFのテイストを持つ作品はスラスラ読めた。平易な文体を持つ作品が続くと少し読書スピードが落ちたが、数時間で読了できた。最後に安定の恩田陸作品で締めるなどバランスの良い順番で楽しめた。中には、あれ?このお話は見たことがあるぞとか、あの作品のストーリーかな?とか、帯に書いているように本当に書下ろしなのかとやや疑問点はあったが、まあここは大目に見ることにした。一つ難点を言えば、帯の配色、濃い紫色の背景と黒色の文字の組み合わせは実に見にくい。大きな文字は読めるけど、帯の裏側はかなり目を見開いて読まないと判別できない。随所に出て来る植田りょうたろうの絵はなかなか良かった。次の絵は何かな?とワクワクしていると、自然と本を読むスピードが上がった。

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2025/10/03

怖い本を読みたいという小学中学年生のリクエストを受け準備。感想を聞くと「怖くなかった。さいごの話はオチが分からない」と。その後しっかり「トイレについてきて〜」となりましたが。 大人が読むと、よく分からないけどなんか嫌な話や痛そうなのが嫌な話が並ぶ中、さいごの恩田陸さんがさすがに最...

怖い本を読みたいという小学中学年生のリクエストを受け準備。感想を聞くと「怖くなかった。さいごの話はオチが分からない」と。その後しっかり「トイレについてきて〜」となりましたが。 大人が読むと、よく分からないけどなんか嫌な話や痛そうなのが嫌な話が並ぶ中、さいごの恩田陸さんがさすがに最恐かと。ただ小学中学年は恐さを読み解けなかったよう(でももう少しはこの恐さが分からない、子どもでいてもらってもいいかな…)

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2025/09/28

もう一冊の方と比べると直接的怖さが少なめだった。ちょっとネット怪談的なものもあったりだけど子供にはちょうどいいのかな。

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2025/09/11

人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生...

人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生向け。ルビは中学年以上レベル。 「象の眠る山」田中啓文 個人的にこれは好きかも。現代っ子で賢い横道も好きかも。怖いものの正体が本気で気持ち悪い。象っていう伝承ができるなにか。 「とりかえっこ」木犀あこ 60.65cmのすきまにひそむ怪異っていう設定自体なんか、嫌。こどもだと入れ替わり後を具体的に表現してくれた方が怖がりそう。 「誕生日のお祝い」田中哲弥 生きている物を持ってヒメカちゃんのお誕生日に行くショウタ。両親が止めない理由とか、ちょっと入り込みづらかった。雰囲気はかなり怖い。 「おぼえているかい?」黒木あるじ 絵本風になっていたら、低学年に読み聞かせしたい内容。誰が「おぼえているかい?」と問うのかがミソ。 「能面男」恒川光太郎 お面とか、人形とか、もう、出てくるだけで怖い一品。何で繰り返しこの地域に能面男出るのかわかりにくいけど、これは挿し絵が子どもにうけそう。 「爪に関するいやな話」牧野修 おばけより、ビンの爪怖い、てか、気持ち悪い。 「骨もよう」篠たまき 慰霊碑が建つような何かが起こった土地で、転校してきた子に起こったことは…。 「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸 飼っているネコのわらびがいなくなり、それを探していた妹が怪しいネコ屋敷に入って行って…。 このお話も、ネコがうまく活躍するところとか何が起こっているのかちゃんと想像できる内容が好きでした。 「六年一組の学級日誌」 幽霊ではなく。近未来に起こり得るかもしれないお話でした。

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2025/08/18

あわわわゎ…。福音館が出したこわい話だから、どんな感じ?と読んだけど。恩田陸の学級日誌で終わる怖さよ!

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2025/08/14

恩田陸氏が読みたくて借りてくる。怖い話は幽霊との概念が覆される話ばかりだった。 恩田陸氏の学級日誌は未来に起こり得るだろう話で日誌を書いていた最期の生き残りの女の子のリアルさは胸を打たれる。

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2025/08/13

恩田さんの秀逸。 「象の眠る山」田中啓文 「とりかえっこ」木犀あこ 「誕生日のお祝い」田中哲弥 「おぼえているかい?」黒木あるじ 「能面男」恒川光太郎 「爪に関するいやな話」牧野修 「骨もよう」篠たまき 「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸 「六年一組の学級日誌」恩田陸

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2025/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【収録作品】 田中啓文 「象の眠る山」 木犀あこ 「とりかえっこ」 田中哲弥 「誕生日のお祝い」  黒木あるじ 「おぼえているかい?」  恒川光太郎 「能面男」 牧野修 「爪に関するいやな話」 篠たまき 「骨もよう」 我孫子武丸 「猫屋敷に気をつけて」 恩田陸 「六年一組の学級日誌」 全作品書き下ろしのホラー。 「六年一組の…」は起きてほしくないけれど、すごくありそうな近未来。

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2025/08/07

児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。 表題作の恩田陸「六年一組の学級日誌」がもう……怖い、というかとんでもなく嫌でした。実はこういうのが一番リアリティを感じてしまう恐怖なのかもしれませんし。とにかくぞっとさせられます。 恒川光太...

児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。 表題作の恩田陸「六年一組の学級日誌」がもう……怖い、というかとんでもなく嫌でした。実はこういうのが一番リアリティを感じてしまう恐怖なのかもしれませんし。とにかくぞっとさせられます。 恒川光太郎「能面男」も嫌な感じで怖い作品です。唐突にも思えるラストの衝撃もひどく印象的でした。我孫子武丸「猫屋敷に気をつけて」もお気に入り。怖いし嫌な話だけれど、猫は素敵なのが好ポイントかも?

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2025/08/04

児童書。子供のためのホラーアンソロジー。錚々たる顔ぶれの作家陣で、大人でも楽しめる一冊。というか、大人向けのような行間に隠された怖さがある。我孫子さんと恩田さん目当てだったけれど、やっぱこの二人が特に面白かった。

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