ぼくたちの卒業写真 の商品レビュー
いつも一人でクラスメイトと関わろうとしない蔵木は写真館の息子。ある日、人気者の星野君に、卒業アルバムの個人写真をもっと自由に撮らせて欲しいと頼まれる。戸惑う蔵木だが、腕を骨折した父に代わって、星野君を助手にして、一人ひとりの想いに沿った自由な場所とポーズで卒業写真を撮ることになる...
いつも一人でクラスメイトと関わろうとしない蔵木は写真館の息子。ある日、人気者の星野君に、卒業アルバムの個人写真をもっと自由に撮らせて欲しいと頼まれる。戸惑う蔵木だが、腕を骨折した父に代わって、星野君を助手にして、一人ひとりの想いに沿った自由な場所とポーズで卒業写真を撮ることになる。星野君の願いにも理由があり、みんなから相手にされていないと感じていた蔵木も、自分を見つめ直し、人との関わり方について考えることになる。話の筋が明るく自然で、それでいて深く考えさせられる物語。中学生に読んで欲しい。
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みんなから陰で「クラギ」と呼ばれている中3男子の蔵木幸也の家は写真館で、中学校の卒業アルバムも手がけている。ある日、クラスメートの陽キャラ、星野誠二から「卒業アルバムの個人写真をもっと自由に撮らせて欲しい」と相談を持ちかけられ…。 卒業アルバムの個人写真って、確かに地味で無表情...
みんなから陰で「クラギ」と呼ばれている中3男子の蔵木幸也の家は写真館で、中学校の卒業アルバムも手がけている。ある日、クラスメートの陽キャラ、星野誠二から「卒業アルバムの個人写真をもっと自由に撮らせて欲しい」と相談を持ちかけられ…。 卒業アルバムの個人写真って、確かに地味で無表情で証明写真のよう。もっと個性を出してもいいよねと思ったら、星野くんにはもっと特別な思いがあった。そして、星野くんだけでなく、それぞれみんな自分に対する思いがあり、その思いをちょっとずつ理解していく蔵木くん。好きなものを通して成長することができてよかったよかった。 今年度の読書感想文課題図書の作家でもある天川さん。あるイベントでお話を伺ったことがあるけど、チャーミングでとても魅力的な方。毎回素敵な作品を書いていて、いろいろな気づきを与えてくれる。 男子中高生はどうしてもマンガのノベライズやラノベばかり読んでしまいがち(でも、ノベライズもラノベも面白いし、いい作品が多いけど)なので、こういった作品もぜひ読んで欲しいな。
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