トランプ・ディールで日本復活! の商品レビュー
義務教育の歴史教師は自虐史観が服を着ているような人物で、知らず知らずのうちに、誤った歴史認識を植え付けられていました。 そして、ほとんどメディアなどの受け売りで、リベラルであることがスマートで正しいこと、そしてかっこいいことだと思うようになっていました。 ただ、いつからか、それ...
義務教育の歴史教師は自虐史観が服を着ているような人物で、知らず知らずのうちに、誤った歴史認識を植え付けられていました。 そして、ほとんどメディアなどの受け売りで、リベラルであることがスマートで正しいこと、そしてかっこいいことだと思うようになっていました。 ただ、いつからか、それは違うんじゃないか…と思うようにもなって、もやもやしていました。 本書を読んで、そのもやもやにようやく明確な回答を得たような気がします。 また、いつの間にかマルクスもケインズ退場させられていたということを知って、自分の経済感覚が世の中と合わなくなっていたのも、そういうことだったのかなと思いました。 リベラリズムが実は資本家に都合の良い原理で、グローバリズムや貧富の格差の拡大などへつながっていくことは知ることができてよかったです。 メディア、政治家、企業と中国との癒着なんて、ニュースの表層を少しほじくればいくらでも出てきます。 緩かにでも確実に蝕まれていく日本の現状に、いつの間にこんな世の中になってしまったのか…と、子を持つ親として、この子が大人になったとき、日本で幸せに生きていくことができるのかと不安にならざるを得ません。 でも、藤井さんは、本書最後の渡瀬氏との対談の中で、世界の中で日本が果たすことができる役割や、日本だからこそなし得ること、日本の可能性に目を向けています。建設的な視線に憂鬱が晴れるような気持ちでした
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