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シリアの秘密の図書館 の商品レビュー

4.6

12件のお客様レビュー

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2025/10/05

静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓ https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=umDK7gpmiS6eTnRpaVoAXw%3D%3D

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2025/09/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

生命の危機と常に隣り合わせの環境の中で、本が灯した希望。 地下室に本を集めて、その本から知識を得るために人々はそこに集うようになる。 スマホやネットで情報にアクセスできる時代にあって、人々を救いを与えるという点において普遍的な存在価値を持ち続けるのが書籍なのだ。 本は国境を越える。特に絵本は、あらゆる違いを超えて、人間の根本に語りかける力を持つ。この絵本から、遠い国での過酷な現実を垣間見た。安心して本が読めることは当たり前ではないことを知った。

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2025/08/23

あらすじ(くもん出版)ヌールのくらすダマスカスは、かつて花の香りにあふれる美しい町だった。 ところが内戦がはじまると、町は危険な戦場へと一変する。 地下シェルターでの避難生活をつづけるうちに、ヌールといとこのアミールはあることを思いつく── がれきから本をすくいだして、秘密の図書...

あらすじ(くもん出版)ヌールのくらすダマスカスは、かつて花の香りにあふれる美しい町だった。 ところが内戦がはじまると、町は危険な戦場へと一変する。 地下シェルターでの避難生活をつづけるうちに、ヌールといとこのアミールはあることを思いつく── がれきから本をすくいだして、秘密の図書館を作ろう!(https://www.kumonshuppan.com/pickup/the-secret-library/) Twitterかな?どこかでみて絵が素敵だったので。 何もわからないまま突然戦争に巻き込まれる無関係な子供たち。 灰色になった世界の中で、危険を冒しながらも子ども達が本を集めて図書館を作り、色鮮やかな本の世界で多くの人に安らぎを与える。

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2025/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリアの首都ダマスカスは、花々の香りにあふれる美しい街だったが、内戦が始まって、街は危険な戦場へと一変した。この街で暮らす女の子ヌールといとこアミールは、あることを思いつく「秘密の地下図書館を作ろう!」…。やがてふたりが作った地下図書館は、恐怖と不安に苛まれるダマスカスの人々にとって、希望の光となっていく。日常を破壊された人々が希望と安らぎを見出したのは、街から集められた沢山の本だった…。何故、人間には本が必要なのか?「多分、本を読んでいれば、みんな夢中になって、他のことを考えずにすむからじゃない?本は人間みたいに争わないし…」 レバノン内戦経験者である著者が、内戦下のシリアに実在した秘密図書館から着想を受けて描かれた物語絵本。

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2025/07/29

シリアの内戦でダマスクスのまちは荒れてしまった。でも、子どもたちはたくましい。ヌールとアミールは壊れて無人になった家から本を拾いあつめ、爆撃を受けた建物の地下に秘密の図書館をつくる。さまざまな種類の本があった。それらを分類して廃材で本棚をつくり配架して。大人もそこで本を借りるよう...

シリアの内戦でダマスクスのまちは荒れてしまった。でも、子どもたちはたくましい。ヌールとアミールは壊れて無人になった家から本を拾いあつめ、爆撃を受けた建物の地下に秘密の図書館をつくる。さまざまな種類の本があった。それらを分類して廃材で本棚をつくり配架して。大人もそこで本を借りるようになる。みんなが協力してくれた。 安全なわけではないが、心の平安のための場所となった。内戦が終わった時のため、内戦による恐怖を一時忘れるために本を読む。人が生きる、とはそういう事なんだと思う。 実際にあった秘密の図書館から着想して書かれた物語。高学年の人たちに読んで欲しい絵本。世界中から戦争がなくなる事を祈らずにはいられない。

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2025/08/03

2012年から始まったシリアの内戦のときに、ダマスカスの子ども2人が街の瓦礫のなかから15000冊の本を集めて地下に秘密の図書館を作りました。 その本は戦争が終わったら元の持ち主に返せるようにきちんと管理されました。 子どもたちはその部屋に潜り込み、外の戦争を忘れて生きました。 ...

2012年から始まったシリアの内戦のときに、ダマスカスの子ども2人が街の瓦礫のなかから15000冊の本を集めて地下に秘密の図書館を作りました。 その本は戦争が終わったら元の持ち主に返せるようにきちんと管理されました。 子どもたちはその部屋に潜り込み、外の戦争を忘れて生きました。 本と図書館は子どもたちに希望と、安心できる居場所を提供したのです。 2025/07/30 更新

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2025/07/22

 『シリアの秘密の図書館』を読みました。観ました。ワファー・タルノーフスカ作、ヴァリ・ミンツィ絵、原田勝訳。2025年5月刊。新聞の書評にサッと目を通し興味のままに即ネットで予約しました。図書館で本書を受け取りビックリ!素晴らしい絵本です。知りませんでした。文章主体の本だと思って...

 『シリアの秘密の図書館』を読みました。観ました。ワファー・タルノーフスカ作、ヴァリ・ミンツィ絵、原田勝訳。2025年5月刊。新聞の書評にサッと目を通し興味のままに即ネットで予約しました。図書館で本書を受け取りビックリ!素晴らしい絵本です。知りませんでした。文章主体の本だと思ってました。  本書は、内戦下のシリアで人々が協働して図書館を作った実話に着想を得て、作者がレバノン内戦で経験した避難生活を加えて書き上げた物語です。「今、この本を読んだあなたの心がうるおっていますように」。そういう願いを作者は語っています。いいですね。  内戦下のシリア・ダマスカスに暮らす少女ヌールは「秘密の図書館」を作ることを思いつきます。いつも仲良く一緒に遊んでいるお兄さんのようなアミール。彼が爆撃で破壊された街中から土ぼこりのついた本をひろってくる姿を見て。ヌールとアミールと友だちたちは「秘密の地下室」をみつけて、そこに集めた本やみつけたテーブルやクッションを運び「秘密の図書館」を作ります。その名前は「夜明け」。「長くつづく暗い夜がおわり、新しい夜明けがきてほしいと、みんな思っていたからです」  図書館が評判になって大人たちまで夢中になって本を読むのです。多くの人たちが本集めを手伝うようになりました。やがて1万冊をこえる本があつまります。ヌールの言葉が心に響きます。「本の世界はすばらしい。まるで、たくさんの星でできた銀河みたい。・・・夜空がきらきら光るんだもの」「本は人間みたいに争わないし」    絵がいいです。オレンジや赤色の明るい色彩に満ちたダマスカスの街なみ。内戦で破壊された暗い色調の風景。その対比が印象的です。爆撃で瓦礫と化した風景は黒い木炭で。図書館や人々の希望あふれる場面はあざやかな色のガッシュという絵具の厚塗りで描かれています。絵を描いた画家が語っています。人々の生活の厚みを感じる。浮かび上がってくるようです。  30人が身を寄せ合って避難生活をしている地下室の描写。地面と同じ高さの鉄格子がはまった小さな窓。そこから破壊された街なみをみつめるヌールとアミール。彼らは何を思うのでしょうか。この場面を読んで観ながら、昨年出会ったシリア内戦を背景にした小説『歩き娘』のある場面を思い出してしまった。  巻末には「シリアについて」「物語の中に出てくる言葉」「ほんとうにあった秘密の図書館」「読者のみなさんへ」など、やさしいていねいな言葉で書かれた解説やメッセージがおさめられています。  本書を読んで観て、本の魅力や、人間と本の関係について、考えさせられました。  学校は夏休みでしょうか。お子さんたちの読書にもいいかもしれませんね。暑い夏、涼しい所で。  多くの人たちが図書館で本書を待っているかもしれません。早々に返却します。

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2025/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1番驚いたのは、色んな言語の本があったっていうこと!シリアでは色んな言語を使う人達がいるんだな〜! 本を集めて図書館を作るっていう実行力も凄い( >﹏< *) どうか世界から戦争が無くなりますように,,,

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2025/07/08

“シリア内戦時に、図書館を作った人がいた。瓦礫の中から本をかき集めて・・・・” どんなに過酷な状況の中でも、希望を失うことのない人たち、人と本との関わり。胸が熱くなりました。感動があふれました。 事実をもとに作られた物語です。実際のことを知りたいと思い、ノンフィクション『シ...

“シリア内戦時に、図書館を作った人がいた。瓦礫の中から本をかき集めて・・・・” どんなに過酷な状況の中でも、希望を失うことのない人たち、人と本との関わり。胸が熱くなりました。感動があふれました。 事実をもとに作られた物語です。実際のことを知りたいと思い、ノンフィクション『シリアの秘密図書館』(東京創元社)を読み始めました。さらに、理解を深めたいと思います。 対象 小学校中学年から 【受賞歴】 2024年 Anne Izard Storytellers’Choice Award受賞 2023年 Nautilus Book Awards 受賞 2022年 IPPY Award 児童書部門金賞受賞

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2025/07/06

戦地となったシリアのダマスカスで、本を集めて秘密の図書館を作った少年少女の物語。実用としての役割だけでなく、本が希望を照らしてくれることも示される。

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