龍造寺隆信 の商品レビュー

中村知裕(著者)

2025/06/17

まあ興味深い内容ではあった、ただ隆信自体の内容は薄い気がする。作中にもあったけど、研究が難しいのはそりゃそうか。なかなか進展も難しい分野だし気長に待ちます。

2025/05/13

一次史料に即した伝記。彼のイメージは江戸時代の史料を元にした川添さんの著書。

そうすると史料がなく、本書は簡潔で短い。龍造寺氏自体は鎌倉時代からいたという。家兼も隆信も傍流だった。今山の戦い、沖田畷の戦いについても疑義があるという。太守ではなく、成長した有力国衆が実態だったのだろうか。国内の少弐氏や国衆、国外では大内氏や大友氏、島津氏と戦うために国衆をまとめる必要があった。

隆信は戦死してしまった。最期の様子も江戸時代以降のイメージ。豊臣政権以降、鍋島氏に乗っ取られる形になった。多くの龍造寺一族は従っており、納得済みだったのだろうか。