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カニ先生のタコペディアにっぽん の商品レビュー

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2025/07/23

文化人類学者のカニ先生が若い頃から興味を持っていた、 タコに纏わるあれやこれやを語る日本のタコ文化エッセイ。 ・はじめに I 蛸「八」変化  II 関東の茹で蛸・関西の生蛸 III 蛸信仰と日本人 IV 神出鬼没の蛸 V 縄文人は蛸を食べていたか――蛸の考古学と私 ・あと...

文化人類学者のカニ先生が若い頃から興味を持っていた、 タコに纏わるあれやこれやを語る日本のタコ文化エッセイ。 ・はじめに I 蛸「八」変化  II 関東の茹で蛸・関西の生蛸 III 蛸信仰と日本人 IV 神出鬼没の蛸 V 縄文人は蛸を食べていたか――蛸の考古学と私 ・あとがき――蛸に魅せられて七十年 主要参考文献一覧、初出一覧、図版出典一覧有り。 古今東西で強者とされた、蛸。 特に日本には、蛸に纏わるあれこれが様々存在している。 蛸足の数と伝承。ひょっとこ口の起源。 「狂斎百狂 どぶけ百萬編」の考察。蛸の色。 弥生時代からの蛸食は西高東低。田植えの行事での蛸。 蛸を食べる国と食べない国。 日本の蛸信仰は、蛸薬師や蛸地蔵など。その神事と伝承。 霊験譚、神や仏と蛸の関係、蛸猿の仲。猫と蛸の土人形。 明治時代の蛸釣具とイシャリのこと。 蛸には骨が無いので貝塚には残らないが、 縄文の三内丸山遺跡から蛸の「口器」が出土したことなど、 遥か昔から、日本人と蛸の吸い付かれたかのような関係が 多数語られます。その個々の話が面白い。 ただ、寄り道があちこちに現れるため、 迷路に陥った感じも否めませんが。 特に興味惹かれたのは、千葉県の道切りの風習。 ある場所までは辻々の木にわら製の蛇を這わせているのが、 海に近づく地域では網つり、又は縄つりに変わり、 わら蛸を吊るすというもの。房総と海との関わりが色濃く 現れていて、興味深く読めました。

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2025/06/24

文化人類学者の筆者が集めたタコにまつわるアレコレを羅列。一つ一つの内容に出展を記載しているのは、正確さという点では求められることかもしれないが、読みにくくて仕方ない。一般の読者はそんなことは求めていないわけだから、この本は学術書という位置付け? その割に筆者の個人的体験や思想が散...

文化人類学者の筆者が集めたタコにまつわるアレコレを羅列。一つ一つの内容に出展を記載しているのは、正確さという点では求められることかもしれないが、読みにくくて仕方ない。一般の読者はそんなことは求めていないわけだから、この本は学術書という位置付け? その割に筆者の個人的体験や思想が散りばめられており、エッセーか雑文のようにも思える。 上記を我慢した上で読めれば、内容は面白いのかもしれない。 読了45分

Posted byブクログ