加藤友三郎 の商品レビュー

手嶋泰伸(著者)

2025/04/27

先見性と視野の広さ
世論を意識し始めた先駆的軍人の一人
少しとっつきにくいところがあった
危険を顧みずに弾薬を海中に投下し、火災の拡大を防いだ
吉野の回航委員及び砲術長
実際には、日清戦争開戦の第一弾は、友三郎が砲術長として関わった吉野からの砲撃である可能性が高い
海軍省軍務局長
予算要求に非常に難儀した
海兵7期で最も早く海軍大将に昇進
八八艦隊論
山本から距離をとるようになり、代わりに東郷平八郎に接近
薩摩閥を排除し、非薩摩閥出身者を登用
閣内では孤立していた
丁寧な説明に努める
八八艦隊予算が成立
労働争議が頻発
ワシントン会議に首席全権として派遣
主力艦対米6割でも、補助艦を含めた総括として対米7割という予算要求の見通し
太平洋の防備制限問題
海軍大臣の仕事の範囲を大きく越えて発言
軍部大臣文官制を導入
加藤でも居れば間に合う
大命拝受の決心を固め
シベリアからの撤兵
海軍はワシントン軍縮条約を履行
極端に絞ったことが、後のアジア・太平洋戦争中の佐官級将校不足を招く
私は恐露病です
文官の軍部大臣は軍令事項には関与すべきでない
死去とともに元帥の称号と菊花大綬章が贈られ
軍人でありながら政治家でもあった
政党政治を時代の潮流と見なしていた
広い視野と柔軟な姿勢
統帥権の独立
八八艦隊計画
軍部大臣現役武官制
ワシントン海軍軍縮条約
自宅は1945年の東京大空襲で焼失
シルクハットにフロックコート姿
もう一つは軍服姿
日本の針路を変えたかもしれない