老人ホテル の商品レビュー
子沢山の毒親に育てられ、きちんとした教育を受けられないまま大人なった主人公・天使(エンジェル)。 高校中退後、世間に放り出される。生きていくために働き始めるが、学もお金もなく、親の援助もない彼女がいかに成り上がって行くのかを描いた作品だ。 「老人ホテル」というタイトルだけに訳あり...
子沢山の毒親に育てられ、きちんとした教育を受けられないまま大人なった主人公・天使(エンジェル)。 高校中退後、世間に放り出される。生きていくために働き始めるが、学もお金もなく、親の援助もない彼女がいかに成り上がって行くのかを描いた作品だ。 「老人ホテル」というタイトルだけに訳あり老人達が長期滞在するホテルを舞台にお金持ちになるためのノウハウを学んでいくことになるのだが、ラストが後味の悪い感じだった。 途中まで楽しく読めてただけにモヤモヤ感が残ってしまった。 解説によると単行本と文庫本ではラストに違いがあるらしいが、読後にスッキリ感を求めるタイプなので、いつもより星の数が1つ減ってしまったかな笑
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題名から想像していた話とは違った。 大家族で育ち、テレビにも取り上げられる中で育った天使(えんじぇる)は高校を中退し、キャバクラで働いていた。 その時に店で出会った不思議な老女・光子に興味を持ち、彼女の後を追う。 やっと見つけた時、光子はあるホテルに長期滞在していた。 そこには光...
題名から想像していた話とは違った。 大家族で育ち、テレビにも取り上げられる中で育った天使(えんじぇる)は高校を中退し、キャバクラで働いていた。 その時に店で出会った不思議な老女・光子に興味を持ち、彼女の後を追う。 やっと見つけた時、光子はあるホテルに長期滞在していた。 そこには光子の他にも訳ありな老人たちが住んでいた。 天使は光子に近付くため、そこの清掃員として働き始める。 そして光子にお金持ちになる方法を教えてもらう。 一般常識とか常識とか、殆どない天使が変わっていく様は興味深いものがあった。 他の老人との絡みもあったけど、そこは少し中途半端な気も… 最後に収録されていた天使のその後を書いたスピンオフもなかなか面白かった。 2025.8.19
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表紙とタイトルのみで事前情報無く読んだ。想像とは全く違う展開にどんどん引き込まれた。確かに家庭環境が悪く世間の一般常識も知らずに生きている人たちもたくさんいる。大家族しかり。底辺でしか生きることを知らなかった主人公が一つ一つ知恵を付けていく姿にかなり興味深いものがあった。スピンオ...
表紙とタイトルのみで事前情報無く読んだ。想像とは全く違う展開にどんどん引き込まれた。確かに家庭環境が悪く世間の一般常識も知らずに生きている人たちもたくさんいる。大家族しかり。底辺でしか生きることを知らなかった主人公が一つ一つ知恵を付けていく姿にかなり興味深いものがあった。スピンオフも成長し成功した主人公の姿が頼もしくもありつつ、不安要素が残るラストに余韻を感じさせられた。とても面白かった。
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原田ひ香さんの作品は毎回一気読みしてしまう とても読みやすい。ただ今回の作品で言うと 決してハートフルでも、かと言って ミステリーとも違う。 どちらかと言うとリアル感が先行していて タイトルを見た時に感じた違和感が そのまま当たってしまった。 なにより驚いたのは単行本で発行さ...
原田ひ香さんの作品は毎回一気読みしてしまう とても読みやすい。ただ今回の作品で言うと 決してハートフルでも、かと言って ミステリーとも違う。 どちらかと言うとリアル感が先行していて タイトルを見た時に感じた違和感が そのまま当たってしまった。 なにより驚いたのは単行本で発行されたものと 今回の文庫本ではラストが異なる。 加筆修正されたものが今回文庫化され 更にスピンオフで主人公の「天使」の結末が わかるのか!と思ったもののスピンオフで 更にモヤモヤが残ってしまったのが残念。 結果的に最終最後でも天使を苦しめた 人物も分からず、想像に任せます的な モヤモヤ感。うーーーん……。 解説を読み、そういう事かぁ。と納得できたような 出来ないような不穏な空気が最後まで 残りました。
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三千円の使い方の著者で面白そうな見出しで購入。 だんだんいい展開になってきたところで、急展開。 個人的にはいい方向で終わって欲しかったが、これが現実世界に近いのかもしれないです。
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「ホテル暮らしの老人たちに教わるお金のこと、生きる知恵」の帯を見て「三千円の使いかた」や「財布は踊る」を連想し読んでみた…けど、ちょっと趣きが違った。 最初、主人公や登場人物になかなか気持ちが寄り添えず捲るページが進まず…途中からは天使の人生の行く末が気になり一気読み! 本編もス...
「ホテル暮らしの老人たちに教わるお金のこと、生きる知恵」の帯を見て「三千円の使いかた」や「財布は踊る」を連想し読んでみた…けど、ちょっと趣きが違った。 最初、主人公や登場人物になかなか気持ちが寄り添えず捲るページが進まず…途中からは天使の人生の行く末が気になり一気読み! 本編もスピンオフも結局結末がモヤモヤ… 読者に委ねるということでしょうか。 光子の伝授を実行する天使の姿をもう少し明細に見たかったなぁ! ちゃんと再生する姿見たかった! ひ香さん、すごく好きな作家さんだけど、時々このモヤモヤ感が残る小説がある… でも好きだから読んじゃう(^^)
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登場人物たちも老人たちが長期滞在してるホテルという舞台も面白く、途中までは楽しく読んでいたが、ラストが好みではなかった。最後の最後に急に事件的なものが起きて、何も解決しないまま突然終わり、スピンオフを読んでもスッキリはせず…というか更にモヤモヤした。むしろスピンオフを読んだら本編では応援できていた主人公のことがなんとなく嫌いになってしまった…。 ラストの事件を除いても色んな話が中途半端で終わってしまったように感じ、残念に思った。設定などが面白かっただけに。
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テレビの特番で有名になった大家族で育ち、高校を中退、キャバ嬢として無気力に働いていた天使は、店で会った老女・光子に興味を持つ。「金持ちになれる方法を知っている」彼女を尾けた天使は、訳あり老人たちが長期滞在するホテルに辿り着く。天使は光子に生きるノウハウを教えてほしいと懇願、人生が...
テレビの特番で有名になった大家族で育ち、高校を中退、キャバ嬢として無気力に働いていた天使は、店で会った老女・光子に興味を持つ。「金持ちになれる方法を知っている」彼女を尾けた天使は、訳あり老人たちが長期滞在するホテルに辿り着く。天使は光子に生きるノウハウを教えてほしいと懇願、人生が変わり始めるが―。お金と老い、現代の幸せの形を問う傑作長編。(e-hon)
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終わり方に凄いモヤモヤしたけど逆にそこが良いのかもしれない作品だと思いました。思っていた以上に重ためな内容でした、でも面白かったです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「老人ホテル」 解説に寄ると、単行本と文庫版では結末が違うらしい。文庫版にはスピンオフとしてヒロインのその後の短編が掲載されている。これが何とも苦い。どんなに努力をしても、充分な成功者でも。振り切っても振り切っても逃げられない・捨てきれない・自ずと滲み出てしまうものを思う。そして、その象徴が「ファーストクラス・ラウンジ」での珍事(その後の事はある意味どうでもいい蛇足のようにさえ思う)というのは、作者の巧さが際立っていた。 しかし、ヒロインの光明となった光子もまた別種の毒親であった、という皮肉。ホテルの誰が金を?という疑心暗鬼の人間の闇。救いがないなぁ、と思う。 ヒロインは離婚になり(ヘタすっと慰謝料を請求されそう。夫は賢いし悪人でもなかろうが、ヒロインの境遇や心情を察せられそうな類の懐の深い頭の良さはなさそうだ)、裁判にもなるかもだが、状況は良い弁護士を雇うなどすれば再起不能とまではならないだろう。 光子のように奮起し、光を希望として全てを話せる誰か数名と関係を築き(逆に裁判となればヒロインの境遇を知る理解者が現れる可能性もないではない)、誰かを頼り、同じく誰かを助け、光子より穏やかに、ある意味平凡に生き抜いて欲しいと願っている。 「劣悪な毒親の呪いはどんなに努力しても3代までたたる」と個人的に思っている。それでも子が孫がその周囲が立ち向かわねばずっとアン・ハッピーエンドのままなのだから。
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