日本列島「富士」案内 の商品レビュー
何となく読んでたら途中で「この著者の先生南極に名を冠した地名がつく(※非公式)レベルの物理学者なの!?」と仰天しました。極地研究の第一人者だそうです。こういうある分野の大家が自分の専門分野とは若干違う長年思い入れのある物事を書いた本、結構好きかもしれない。
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中途半端な本でガッカリ。 地球物理学者としては一流の先生が富士山に関してのあまり深くない事項を記載(さすがに間違っている点はないと思われるが)。特段楽しめる内容、新たな事実等はなし。文章の美しさとかもない。 ほとんどのページは各地にある富士(富士山に似てる山、名前だけ富士とつけ...
中途半端な本でガッカリ。 地球物理学者としては一流の先生が富士山に関してのあまり深くない事項を記載(さすがに間違っている点はないと思われるが)。特段楽しめる内容、新たな事実等はなし。文章の美しさとかもない。 ほとんどのページは各地にある富士(富士山に似てる山、名前だけ富士とつけているもの)の紹介。 読了20分
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富士山に関連する地質学的な話なのかなと思ったが、文学や文化の話も取り上げていて、多面的に富士山を見ているのだなと思うとともに、富士山への愛を感じた。 おらが富士のパートは細かすぎて代表的なものをピックアップして語ってほしかったが、全国各地の「〇〇富士」の話も興味深い部分が多々あっ...
富士山に関連する地質学的な話なのかなと思ったが、文学や文化の話も取り上げていて、多面的に富士山を見ているのだなと思うとともに、富士山への愛を感じた。 おらが富士のパートは細かすぎて代表的なものをピックアップして語ってほしかったが、全国各地の「〇〇富士」の話も興味深い部分が多々あった。 個人的には八丈富士がノーマークだったので、いつか行ってみたいと思った。(あと南極も…)
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主題: 本書は、地球物理学者の視点から、日本の象徴である富士山を多角的に解説する案内書。その壮大な形成史、火山としての活動、そして古代から現代に至る日本人との深い関わり(信仰、文化、各地の「ふるさと富士」)を、科学的知見と歴史的考察を交えて語る。 富士山の自然史と認識: 富士山の...
主題: 本書は、地球物理学者の視点から、日本の象徴である富士山を多角的に解説する案内書。その壮大な形成史、火山としての活動、そして古代から現代に至る日本人との深い関わり(信仰、文化、各地の「ふるさと富士」)を、科学的知見と歴史的考察を交えて語る。 富士山の自然史と認識: 富士山の火山としての形成過程(先小御岳→小御岳→古富士火山→新富士火山)を解説。古富士火山の噴火が関東ローム層を形成したことにも言及。日本人が富士山を認識したのは弥生時代以降と推測され、最古の噴火記録は781年『続日本紀』に見られる。その秀麗な姿は世界でも類を見ないと著者は述べる。 富士山信仰の展開: 古代からの自然崇拝の対象であり、噴火を鎮めるために浅間大神が祀られた(富士山本宮浅間大社の起源)。平安時代の噴火を経て信仰が深まり、室町時代後期以降、火山活動の鎮静化と神仏習合により庶民にも信仰が拡大。「富士講」が組織され、登拝が困難な人々のため、江戸など各地に富士山の溶岩を用いた「富士塚」が築かれた。 郷土富士・おらが富士: 日本全国に存在する、富士山に似た山や地元で愛される山々を「郷土の富士」「おらが富士」として紹介。北海道から九州まで、利尻富士、蝦夷富士、津軽富士、会津富士、筑波富士、近江富士、伯耆富士、讃岐富士、薩摩富士(開聞岳)など多数の事例を挙げ、その由来や特徴を解説。火山がない近畿にも多く存在するのは富士山への憧憬の表れと考察。静岡県に特に多い。 海外の富士: インドネシア、イタリア、南米、トルコ(アララト山)、ニュージーランド、南極(エレバス山)など、日本人によって「富士」と名付けられた海外の山々を紹介。形状の類似性や故郷への思いが背景にある。 現代の富士山: 近年の富士登山における課題(外国人観光客、軽装登山)や、入山料・登山者数制限の議論に言及。また、21世紀に入り再び注目される噴火リスクについて、火山研究体制の現状や地球物理学の重要性、防災教育への懸念を指摘する。 富士山と文化: 大相撲のしこ名に「富士」が用いられる例(北の富士など)を紹介し、美しさや強さの象徴としての意味合いを考察。古橋廣之進「フジヤマのトビウオ」の逸話にも触れる。
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