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私たちの戦争社会学入門 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/09/03

戦争や軍事が日常生活の延長にあるんだと言う。私もそのように思うし、また、その通りの主張が展開される。 ただ、本の後半については、問題点の提示に終わるように思い、少々迫力に欠ける。

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2025/08/14

なるほどとこういう視点があるのかと読み進め、途中から様々な引用が出ててくると、予備知識のなさもあいまって、ついていけなくなり挫折しそうになるもP270~の最後の章まで読んだところで、大きな気づきを得ることができた。 特にP278~講義の最後のパートの議論の方法は、汎用性があり、私...

なるほどとこういう視点があるのかと読み進め、途中から様々な引用が出ててくると、予備知識のなさもあいまって、ついていけなくなり挫折しそうになるもP270~の最後の章まで読んだところで、大きな気づきを得ることができた。 特にP278~講義の最後のパートの議論の方法は、汎用性があり、私が担当しているタスクののファシリテーションスキルとして使えそう! 「わからない」からはじまる議論、それが大切だと実感。

Posted byブクログ

2025/08/07

実況中継風の文体で、とても読みやすい。 軍事・戦争について客観的に考えるための入門書。 著者は1971年生まれの早稲田大学教授。 戦争や軍隊へのアンチを前提としない内容。 一方的な唯一の見方を示すのではなく、多面的な情報を提示する論の進め方は、非常に好印象。 結論も、理...

実況中継風の文体で、とても読みやすい。 軍事・戦争について客観的に考えるための入門書。 著者は1971年生まれの早稲田大学教授。 戦争や軍隊へのアンチを前提としない内容。 一方的な唯一の見方を示すのではなく、多面的な情報を提示する論の進め方は、非常に好印象。 結論も、理想主義的な平和万歳を叫ぶのではなく、次の学びのステップにつながるような、オープンエンドになっている。 バランスのとれた本でした。 末尾のブックガイドから、次に読む本を探してみます。

Posted byブクログ

2025/05/24

戦争はもちろん反対である。起こらないほうがいいし起こるべきではない それでも今なお戦争は起こる。その原因も形も歴史ごとに変わっている。そもそも戦争というものには宣戦布告をするという決まりがあり、それを守らずに開始したものもある。日本もやったことだ また諸外国と日本の事情を比べなが...

戦争はもちろん反対である。起こらないほうがいいし起こるべきではない それでも今なお戦争は起こる。その原因も形も歴史ごとに変わっている。そもそも戦争というものには宣戦布告をするという決まりがあり、それを守らずに開始したものもある。日本もやったことだ また諸外国と日本の事情を比べながら、日本独特の国民の思想やその原因となる社会背景などを紐解いていく 戦争は起こらないほうがいい。じゃあ戦争ではなく平和なときの軍事はどうしていけばよいか。ただイデオロギーに引っ張られるだけではなく、今まで日本が戦前から戦後、現在までどのように戦争に向かい、戦争をし、戦争を終えて今に至るかを知り、いかに"わからない"ままで自分と違う他者の意見を尊重し、そう至った背景を想像するか 戦争や軍事を社会学的に学び、そのうえで自分なりに考えるための材料を増やしていく ちょうど戦後80年、朝ドラではやなせたかしとその妻である小松暢をモデルにした『あんぱん』をやっている。Netflixでは7月に『火垂るの墓』が全世界で配信されることが決定した 反戦を訴えながらも、それでも無くならない戦争や戦争の可能性を考えていくための"戦争社会学"の1冊

Posted byブクログ

2025/04/14

 無関心、思考放棄としての「わからない」(DK)から、前提知識を知った上で/問い自体の難しさを理解した上での「わからない」に向けて、軍事・戦争・暴力にかかる歴史的・社会的なリテラシーを高めていくことを目指した一冊。入門書とはいえ、社会システムの中の/社会システムを作った戦争と軍事...

 無関心、思考放棄としての「わからない」(DK)から、前提知識を知った上で/問い自体の難しさを理解した上での「わからない」に向けて、軍事・戦争・暴力にかかる歴史的・社会的なリテラシーを高めていくことを目指した一冊。入門書とはいえ、社会システムの中の/社会システムを作った戦争と軍事を考える視野の広さはほんとうに勉強になった。とくに、総志願制をとった日本の自衛隊が、現代軍隊の特質を先取的に制度化・内面化しているという指摘には成る程、と思わされた。    古代から中世のヨーロッパを出発点に戦争の歴史をたどり直し、テクノロジ-の変革が戦争のあり方をどのように変え、よってもって社会をどう再編成してきたのかを解きほぐしていく著者の記述を追いかけながら、改めて自分自身、国家や軍隊といった暴力装置に対する基本的な知識と内在的な理解が欠けていたことを痛感させられた。戦争を「よそごと」として後景化させながら社会を作ってきた結果が、「無知」という名の別種の暴力を生み出していたのかもしれないと思う。

Posted byブクログ