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ある魔女が死ぬまで(3) の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2025/11/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

『ある魔女が死ぬまで3』は、シリーズの中でも一段と深みを増した物語だった。 これまでの「死を見つめながらも笑う魔女」の旅が、ここでは“生きる”という意志の物語へと昇華している。メグ・ラズベリーという存在が、悲しみや孤独を引き受けながらも、そのすべてを笑顔に変えようとする姿に、読者は静かに心を揺さぶられる。 世界を巡る旅の中で彼女が出会う“嬉し涙”の数々は、単なるファンタジーの欠片ではなく、人が他者と向き合うときに生まれる希望そのものだ。痛みを避けず、苦しみの意味を探りながら、それでも前へと進む姿勢が、この巻を通して圧倒的な生命力として描かれている。 また、物語全体に漂う詩的な余韻が美しい。坂氏の筆は、軽妙な会話とともに、人生の重みをそっと包み込むように進む。ページを閉じた後、胸の奥に残るのは「終わりではなく、始まり」という確かな予感。タイトルにある“はてしない物語”という言葉が、まるで読者自身に「あなたも生きて物語を紡げ」と語りかけてくるようだった。 魔女が死を恐れず、それでも生を選ぶ。 その強さと優しさが、静かな夜の灯火のように心を照らす。 シリーズの中で最も「生きる意味」を問う巻であり、同時に、最も温かく希望に満ちた一冊だった。

Posted byブクログ

2025/03/20

「ある魔女が死ぬまで」のカクヨミ版は読んだことがありますが、書籍版は新キャラがよりメグと馴染むような、ストーリーの構成が変更されていてどちらも面白かったです。また主人公メグの心情変化も、とても面白く感動しました。

Posted byブクログ