神様の定食屋(5) の商品レビュー
久しぶりに文庫のコーナーを見てたら、いつの間に新刊が出てた。読んだ。涙が出そう。 亡くなった人、というだけでもうズルいのに、そこに思い入れのある料理なんて来ちゃったら、もう涙腺緩くなるよね。そりゃあ泣いちゃうよね。 あの人と志穂ちゃんとの関係も進んで、それも良い相手と結ばれてほ...
久しぶりに文庫のコーナーを見てたら、いつの間に新刊が出てた。読んだ。涙が出そう。 亡くなった人、というだけでもうズルいのに、そこに思い入れのある料理なんて来ちゃったら、もう涙腺緩くなるよね。そりゃあ泣いちゃうよね。 あの人と志穂ちゃんとの関係も進んで、それも良い相手と結ばれてほっとしたし、嬉しい。現実にこんな男性がいたら、もう最高よ。 最近神社にお参りしに行ってないから、どこか近くのとこに行ってみようかな。私にも神様が見えたら、お話出来たら楽しそうだな。 それと、表紙のイラスト、暖かみがあって好きなんだけど、これはちょっと想像してたのと違う。 というのも該当するお話の羽つき餃子を読んだ時、カウンターに志穂はいないと思って読んでたから。 寛人くんがお父さんの隣に座っているのはまあ分かるとして、このタイミングって哲史だけじゃなかったっけ? とまあそんな細かいところが気になった。あと餃子が20個あるのか数えてしまった。
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両親の定食屋「てしをや」を継いだ高坂哲史が、神様から託された「死者の未練を晴らす」という使命を果たしながら日々を過ごす物語。常連客に愛され、経営も順調な三年目の「てしをや」だが、ライバル店舗の登場によって平穏な日常が揺らぎ始める。今回もまた、温かな料理とともに様々な人々の心が癒されていく。 登場するエピソードはいずれも心に残る。 小学生で早逝したヒロトの好物・羽根つき餃子を通して、息子を失った父親が後悔から解き放たれる話は切なくも温かい。忙しさにかまけて家族との時間を持てなかった父の悔恨と、ヒロトの想いが交わる瞬間には胸が熱くなる。 「お局焼きそば」と呼ばれたベテラン女性社員の物語も印象的だった。若手を守るために嫌われ役を買って出ていた彼女の真実を後任が知り、涙する場面は、人生の中で見えないところで自分を支えてくれていた人の存在を思い起こさせる。 また、頑固な肉卸の親父が冬瓜スープを通して娘と和解する話も胸を打つ。勘当した娘への後悔を抱き続けていた父と、素直になれなかった娘。生前できなかった仲直りを料理がつないでくれる場面は、このシリーズらしい温かさにあふれている。 ライバル店で産地偽装疑惑が浮上するが、かつての恩を返すべく肉卸の親父が舌と知識で真実を暴く展開も痛快。料理と人の縁が、ここでも物語を動かしていく。 さらに妹・志保の恋愛模様も決着。ケンジと結ばれ、失恋したアツシは自分のビールで作られた豚肉のビール煮を食べながら、それぞれの想いを受け入れる。小さな人間模様にほっとする結末だった。 全体を通じて、死者の未練を晴らすというテーマの根底には「料理を通して心をつなぐ」という一貫した温かさがある。雨が止んだ後の澄んだ空のように、読後にはじんわりとした明るさが残る一冊だった。
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どの話も涙がとまらなくて外出先で読むのが大変でした。 故人を想う気持ちも大切ですが、生きている人が日々前向きに生活しているのが、故人にとっても幸せなのかなと思いました。 自分も亡くなるなら、そう思うかもしれません。 『お局焼きそば』のようなセクハラ・パワハラは、女性は誰しも経験があると思うので、こんなお局様がいてくれたらなと思いました。 「おばちゃんのことはいいから!若い子たち!幸せになってくれ!」には共感しました。 私もそろそろおばちゃんなので、若い子には、私が嫌だと思った経験はしてほしくないな。 志穂さんと敦志くんが結ばれたのがよかったです。 お話に出てきた料理、作ってみたいなと思いました。
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毎回、故人の想いを語るところが形骸化しちゃうのはちょっと苦しいが、お互いの後悔を癒す夢のようなお話たち。 雨と相性良いモチーフなのかも。
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啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50396488 他校地の本の取り寄せも可能です
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安定の面白さで、楽しんで読めた 志穂に彼氏ができたのも良かったし、それぞれの話も良い話だった 食品偽装したカフェを、もっとこらしめる内容があれば、もっとスカッとしたかなとは思った
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「羽つき餃子」 毎日供えられる品。 どれだけ想いを込めて作っていたとしても、流石に同じメイン料理が毎回並ぶと美味しくても食欲は失せてくるだろ。 「お局焼きそば」 知らなかった意図。 一から説明せずに現実を伝えたとしても、嫌われているから嫌がらせで言っているのだろうと真剣にとらな...
「羽つき餃子」 毎日供えられる品。 どれだけ想いを込めて作っていたとしても、流石に同じメイン料理が毎回並ぶと美味しくても食欲は失せてくるだろ。 「お局焼きそば」 知らなかった意図。 一から説明せずに現実を伝えたとしても、嫌われているから嫌がらせで言っているのだろうと真剣にとらなかったろ。 「合間に一杯」 酔っ払いの理由は。 助けたいという想いだけで突っ走ったとしても、いつか表沙汰になる可能性を考えずに行っていたら無謀すぎるだろ。 「冬瓜のスープ」 誰のためのものか。 売り言葉に買い言葉だったのだろうが、どちらも意地っ張りだったからこそ最期まで交わることはなかったのだろう。
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悔いなく生きることの難しさよ “明けない夜はない”と同義で“止まない雨はない”というのがあると思うが(止んでくれないと困っちゃう)、生き続けているうちは時間は過ぎて行くし、どんなに変えられない過去を悔いたとしても、飲み込んでいかなきゃいけないこともある 立ち止まるといろいろ考え込...
悔いなく生きることの難しさよ “明けない夜はない”と同義で“止まない雨はない”というのがあると思うが(止んでくれないと困っちゃう)、生き続けているうちは時間は過ぎて行くし、どんなに変えられない過去を悔いたとしても、飲み込んでいかなきゃいけないこともある 立ち止まるといろいろ考え込んで落ち込んだりもするけれど、雨宿りついでにひと息少し休んで、足元注意しながら進められるといい 目線を上げて周りを見れるようになったら、雨も雨上がりも、楽しめるようになるといい 薬に活きのいいって言うの、初めて見たかもw 冷静に考えると効きすぎる薬もヤバそうだけど、昨今気象病は悩ましいトコロよね 妹ちゃんと彼はようやくくっついたか〜(料理談議を生暖かく見る壁になりたいw 餃子の作り方は参考にしたい
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シリーズ第5弾 志穂が食品偽装疑惑に関して熱くなりすぎるところは微妙。 真面目に料理に取り組んでいる者にとっては許されない行為だろうけれど。 結果的には神様案件も含め、志穂の恋バナも丸くおさまった。 コミカライズも決定したらしいが、この勢いでアニメ化も近いのかもしれない
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