図解 CIOハンドブック 改訂6版 の商品レビュー
軽く1時間程度で流し読みした。SIerの現場、IT部門でよく聞く・着目されている用語が広く解説されている。各項目の記載内容は浅くこれだけで理解を深めることは難しい印象だが、用語辞典、トピック集として活用したい。
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◎ 序章:CIOを取り巻く状況と役割 日本のIT投資動向とクラウド・SaaS活用の実情。 CIOの役割は「情報システム管理者」から「経営の中核・変革リーダー」へ進化。 今後は生成AI、環境配慮、倫理・ガバナンスにおいても舵を取ることが求められる。 ◎ 第1部:ITマネジメント ...
◎ 序章:CIOを取り巻く状況と役割 日本のIT投資動向とクラウド・SaaS活用の実情。 CIOの役割は「情報システム管理者」から「経営の中核・変革リーダー」へ進化。 今後は生成AI、環境配慮、倫理・ガバナンスにおいても舵を取ることが求められる。 ◎ 第1部:ITマネジメント CIOに必要なマネジメント領域の全体像を整理。 戦略策定:デジタル・IT戦略を経営戦略に結びつける構想力。 ITガバナンス:ヒト・モノ・カネ・リスク・データの統合管理。 投資管理:投資評価・ポートフォリオ・ROIマネジメント。 組織・人材管理:柔軟かつ強靭なIT組織づくり、リスキリング。 ソーシング戦略:外部委託・パートナーシップの最適化。 組織風土改革:現場主導のイノベーション文化の醸成。 グローバル運営:地域特性に応じた標準化と柔軟性の両立 。 ◎ 第2部:ITケイパビリティ獲得 技術と実行力を企業価値に変換する力=「ITケイパビリティ」。 テーマ創出・仮説検証:新規価値の連続創出サイクル。 超上流デザイン:構想段階からステークホルダーと協働。 UX/UI設計:顧客起点のサービス設計とデザイン経営。 データアナリティクス:データ駆動型経営のための組織・技術整備。 デジタル基盤:アジリティとレジリエンスのあるアーキテクチャ。 AI・自動化:生成AIなどの技術を安全かつ効果的に活用。 開発・運用:アジャイル/DevOps/SRE/AIOpsへの転換。 レガシー刷新:老朽化システムからの脱却と全体最適化 。 ◎ 第3部:ITリスク管理 企業の存続を左右するサイバー・自然災害などへの対応。 情報セキュリティリスクの多様化と深刻化。 クラウド・IoT・AI・サプライチェーンなどの新たなリスク領域。 セキュリティ・バイ・デザインとSIRT体制の構築。 大規模災害への備えとしての事業継続計画(BCP)。 法的・倫理的リスクと経済安全保障への対応 。 ■ 本書の核心メッセージ CIOは単なる技術責任者ではなく、「企業の変革を担う戦略リーダー」である。 成功するCIOは、技術・人材・業務・社会的責任のすべてに目を配るバランサー。 DX推進に必要な知見とノウハウが、本書には網羅的・実践的に整理されている。
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