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睡眠文化論 の商品レビュー

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2025/05/10

分野交差した論文集、というと簡単だが、科学的な捉え方とその限界、文化的視点と科学との関係性と、睡眠というトピックの奥深さが良くとても興味深く読めました。 個人的には10章の東日本大震災の避難所の話が刺さりました。

Posted byブクログ

2025/03/24

「睡眠の質」「効率の良い睡眠」という言葉はよく聞く。だが「睡眠文化」はまだ浸透していないだろう。睡眠の歴史や環境、民俗学見地などを取り上げた本書は興味深いものばかりだ。「食後寝るとウシになる」コラムは成程と思わず口に出た。世界的に短い日本人の睡眠研究も気になる。

Posted byブクログ

2025/03/05

1. 日本人の睡眠時間の短さの要因 - 娯楽の多様化: 日本では、テレビ、ラジオ、インターネット、SNSなどの娯楽が24時間利用可能であり、これが日本人の睡眠時間を短くする要因となっている。 - インターネット利用の増加: 総務省のデータによると、インターネットの利用時間は201...

1. 日本人の睡眠時間の短さの要因 - 娯楽の多様化: 日本では、テレビ、ラジオ、インターネット、SNSなどの娯楽が24時間利用可能であり、これが日本人の睡眠時間を短くする要因となっている。 - インターネット利用の増加: 総務省のデータによると、インターネットの利用時間は2016年の約100分から2020年には170分に増加しており、特に20代では顕著に増加している。 - 文化的要因: 眠らない理由として、娯楽の豊かさと多様性が挙げられ、日本人は寝るよりも別の活動を選択する傾向が強い。 2. 労働時間と睡眠 - 長時間労働: 日本の労働者は長時間働くことが一般的であり、これが睡眠時間の短縮に直結している。 - 経済的影響: 睡眠不足による経済損失は約15兆円に達するとされ、これはGDPの約3%に相当する。 3. 睡眠と文化・社会的要因 - 文化的背景: 日本は「不眠大国」として知られ、多くの人が十分に睡眠をとれていない。文化や社会的な期待が睡眠に与える影響についての考察が行われている。 - 生活習慣の変化: 現代社会において、生活リズムや睡眠習慣がどのように変化しているかについても言及されている。 4. 歴史的視点からの睡眠 - 古代からの寝具と睡眠環境: 奈良時代の「御床」など、古代の寝具や住居の変遷についての考察があり、睡眠環境がどのように進化してきたかが示されている。 - 社会的空間の変化: 中世の住宅の変化や、私的空間の重要性についても触れられている。 5. 睡眠の生理学と文化の関係 - 生理的リズム: 睡眠は生理的な現象であり、概日リズムが人間の健康に与える影響が強調されている。 - 文化的な側面: 日本における睡眠文化や、他の文化との比較を通じて、多様な睡眠観が存在することが示されている。 6. 近代化と夢文化の変容 - フロイト理論との関連: 近代化に伴い、夢に対する捉え方がどのように変わったか、特にフロイト理論との関連が考察されている。 - 文学における夢の表現: 日本の古典文学における夢の表現や、その文化的意義についても触れられている。 7. 睡眠の社会的課題 - 不眠症と社会的影響: 現代社会における不眠症の増加や、その影響を受ける人々の生活についての考察が行われている。 - 支援と対策: 睡眠障害に対する社会的な支援や対策についても提言されている。

Posted byブクログ