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村上春樹で出会うこころ の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/10/28

『村上春樹で出会うこころ』河合俊雄(朝日新聞出版)を読む。デタッチメントからコミットメントへという村上作品の変化について「出会い」の視点から読み解いている。コミットメントでは「第三のもの」の共有が重要になるという指摘が興味深かった。心だけでなく社会でも見られる現象だと思うのだ。

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2025/10/03

【鹿大図書館の所蔵情報】 https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD1064170X

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2025/04/22

読みやすい。心理療法と村上春樹の主に短編に共通する構造について語っている。 死とシンクロニシティ。 出会いの際の共有物【主に芸術】。 垂直と水平。 換喩。

Posted byブクログ

2025/03/26

図書館に購入していただいた。 「パン屋再襲撃」暴力と性という話が出てくるが、村上春樹の作品の中で暴力をあまり意識したことはない。マクドナルドより最初の襲撃時のパン屋店主の対応(ワーグナーを聴かせる)が良い。 「偶然の旅人」なるほど、そういうタイトルだったか。これは、好きな作品の一...

図書館に購入していただいた。 「パン屋再襲撃」暴力と性という話が出てくるが、村上春樹の作品の中で暴力をあまり意識したことはない。マクドナルドより最初の襲撃時のパン屋店主の対応(ワーグナーを聴かせる)が良い。 「偶然の旅人」なるほど、そういうタイトルだったか。これは、好きな作品の一つだ。でも、タイトルからはイメージ出来なかった。非日常の空間・時間。喫茶店で本を読む。ディケンズ。同じ本を読んでいる女性。乳癌。姉との再会。で、この話に入る前の偶然のエピソードも好きだ。ライブでの選曲。10to4。 「石のまくらに」あまり好きではなかった作品だ。村上春樹に短歌が似合わないと思った。でも、本書でその短歌を読んでみると印象は違う。「今のとき ときが今なら この今を ぬきさしならぬ 今とするしか」 「クリーム」こちらも特に好きではなかった。だから、「一人称単数」という短編集の読み始めに、もう村上春樹は卒業しようかとさえ思ったのだ。ところが、このあとの作品から一挙に引き込まれていくのだ。ただ、本書を読んだことで中心がいくつもあって外周がない円に興味がわいた。もう少し考えてみよう。 さて、本書のような村上春樹の作品について書かれたものは一冊(岩宮恵子「思春期をめぐる冒険」)を除いて読んでこなかった。自分の感じ方だけでいいと思っていたから。ただ、今回はどうしても「謝肉祭」がどのように取り上げられているのかが知りたくて、図書館で借りて読むことにした。「謝肉祭」はもう少しあとだ。 「ウィズ・ザ・ビートルズ」芥川の「歯車」を読んでみた。暗いということしか印象にない。それと、ガールフレンドの兄がその家族を殺していたのではないかと僕は疑った。全くそんな話ではなかったのだけれど。 「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」音楽の全体を一瞬に知るとはどういうことか。ユングの書いていることで符合するというのはおもしろいが、村上春樹がユングを読んでインスピレーションを得ていると言う可能性も高い。能についてもしかり。 いよいよ「謝肉祭」醜いということばを、男性が女性に対して使う。そこにはある種のタブーが伴っている。ひょっとすると多くの女性はこの作品の一行目を読んだだけで本を閉じたかもしれない。否定的に見ているかもしれない。それとも、僕が勝手にそんなふうに想像しているだけだろうか。職場に村上春樹を読む貴重な女性がいるのでどう思うかを訊いてみた。再読してから応えてくれた。醜いということばはそれほど大きく受け止めておらず、それよりシューマンの音楽について深く議論する男女の関係を羨ましく感じるとのことであった。僕もほとんど同じ感想を持っている。実は犯罪者だったなどというエピソードはあまり影響していない。こういう議論のできる関係が素直に羨ましい。また、いわゆる美人と呼ばれるような人にも必ず何らかのコンプレックスはあるはずだという話、きっとそのとおりだと思う。妻は若いころ、お尻が大きい事を気にしていた。今日確認してみたら、顔が細長いことも気になっているそうだ。それと、最後の学生時代のエピソードについて、フロイトの失錯行為という考え方が興味深い。メモをなくしたというのは無意識に会いたくないと思ったということ。でも、それはどうなんだろうか。 「一人称単数」この作品については全く記憶に残っていない。およその話を読んでいるうちに思い出したのは、当初この話の語り手は村上春樹本人なのではないかということだった。要するに実際にあった話を書いていると。まあきっと作り話なんだろうけれど、本物の体験談を書いていると思った方が面白く読めるのでそれで良いのではないかと思う。短編には結構リアルにあった話なのではないかと思えるものが多い。そういうものも割と好きだ。 著者は村上春樹をユングやフロイトはたまた仏教などで読み解こうとされているが、村上春樹自身がそういうものを読んでいて、あるいは河合隼雄さんとの会話の中からヒントを得て書いているとも言えるかもしれない。まあ、小説のネタを探すために読んでいるとは思えないけれど。一旦自分の中に落とし込んだものが小説の中で浮上してきているのかもしれない。 完全に意識になかったけれど、ディケンズ「荒涼館」読んでみようかな。

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2025/03/19

1. 出会いの重要性 1.1 出会いの定義 出会いとは、他者との接触を通して自己を再確認し、成長する過程を指す。これは単なる物理的な接触だけでなく、感情的、精神的な交流をも含む。 1.2 精神的な影響 他者との出会いは、自己の理解を深め、影の部分を明らかにする機会を提供する。人...

1. 出会いの重要性 1.1 出会いの定義 出会いとは、他者との接触を通して自己を再確認し、成長する過程を指す。これは単なる物理的な接触だけでなく、感情的、精神的な交流をも含む。 1.2 精神的な影響 他者との出会いは、自己の理解を深め、影の部分を明らかにする機会を提供する。人間関係の中で、過去の経験やトラウマが再浮上し、それが現在の自分に与える影響を考察することが重要である。 2. 自己の影との関わり 2.1 影の認識 自己の影とは、無意識に抑圧された感情や欲望を指し、これを認識することが自己成長に繋がる。出会いを通じて他者の影に触れることで、自らの影をも認識する機会が生まれる。 2.2 影の影響 他者との関係性の中で、影は時に妨げとなり、時に成長のきっかけとなる。影の存在を受け入れることで、より深い人間関係を築くことができる。 3. 村上春樹の作品における出会い 3.1 作品の背景 「一人称単数」は、主人公が多様な人物との出会いを通じて自己を探求する物語である。村上春樹の作品に共通するテーマとして、出会いを通じた内面的な成長がある。 3.2 キャラクターの分析 主人公は、出会う人物たちを通じて自己の影を見つめ直す。この過程において、他者の影響がどのように自己認識に寄与するかが描かれる。 4. 心理学的視点からの考察 4.1 ユング心理学の視点 ユング派の分析に基づくと、出会いは無意識との対話を促進し、自己の影を統合する手段となる。自己の影を受け入れることで、より完全な自己を形成することができる。 4.2 セラピーにおける出会い 心理療法の場においても、クライエントとセラピストの出会いが重要な役割を果たす。セラピストはクライエントの影に触れ、それを理解する手助けをする。 5. 結論 出会いは自己の影との遭遇を意味し、他者との関係性を通じて自己を再確認し、成長する機会を提供する。本章は、村上春樹の「一人称単数」を通じて、出会いがもたらす心理的な影響と、自己認識の深化についての洞察を与えている。出会いを通じて影を認識し、受け入れることが、より豊かな人間関係と自己理解に繋がることが強調されている。

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