アドルフ・ヒトラーの一族 の商品レビュー
ゾワっとした。 悪は一晩で悪になるわけではないというか。 一読してみてほしい。 ほんとにゾッとする。 でも、例えばナチスドイツの行ったことが本当に稀なたくさんの偶然の重なりでたった1人のAによってなされたことだと結論づけてはいけないと思う。 一晩にして悪にはならないし、また1人で...
ゾワっとした。 悪は一晩で悪になるわけではないというか。 一読してみてほしい。 ほんとにゾッとする。 でも、例えばナチスドイツの行ったことが本当に稀なたくさんの偶然の重なりでたった1人のAによってなされたことだと結論づけてはいけないと思う。 一晩にして悪にはならないし、また1人では悪にはならないのだと思う。 全く擁護はできないしするわけでもないしそんなことを想像するだけで吐き気がするが、でもやはり、彼1人で悪をなしたわけじゃない。 叔父と姪の関係で生まれた子ども、依存の強い母親、暴力的な父親。 ずっと暴力的で支配的な父親たち。 独りよがりで、口からでまかせがペラペラと出てくる一族。 もちろんそんな家庭に育ったってまっとうな人はいくらでもいるから言い訳にもならない。 澱のように少しずつ重なって重なって何代も何代も(そんなふうには本書には書かれてない、私の感想だ)戒められることもなく、学習するわけでもなく、何代も放っておいたら、ああいうふうになってしまった。 止める手立てはいくらでもあったんじゃないか。 せめて代々、ちょっとでもこれはじゃまずいよねって振り返りちょっとでも改善していったらたぶんあのようにはなってない。 そう考えると、自らを振り返った時に、自分の一挙手一投足が恐ろしい気がしてくる。 澱を次世代に残さぬように生きているのだろうか。何をなすかではなくどんな心でなしているのか、その心根を問われている、そんな気がする。
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ヒトラーの生まれ育った環境や親族について書かれている。 読めば読むほど、その虚像が明らかになって、当時なぜこんなにも容易く多くの人が傾倒してしまったのか、ますます謎が深まった。
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