後宮の髪結師は月に添う の商品レビュー
◯『後宮の髪結師は月に添う』 ◯柊一葉(著) ◯カバーイラスト さくらもち ◯カバーデザイン 須貝美華 ○ライトノベル ◯図書館にて 後宮を舞台に、髪を愛する髪結師と次期皇帝の禁断の関係が描かれるロマンティックな物語 ――――――――――――― (あらすじ) 主人公の朱亜(...
◯『後宮の髪結師は月に添う』 ◯柊一葉(著) ◯カバーイラスト さくらもち ◯カバーデザイン 須貝美華 ○ライトノベル ◯図書館にて 後宮を舞台に、髪を愛する髪結師と次期皇帝の禁断の関係が描かれるロマンティックな物語 ――――――――――――― (あらすじ) 主人公の朱亜(しゅあ)は、後宮で髪結師(かみゆいし)として働く真面目な女性だ。 彼女は髪に対する情熱を持ち、妃たちの美しさを引き出すことに全力を注いでいた。 しかし、ある日突然、皇帝を毒殺した容疑で捕まってしまう。 牢獄で過ごしていると、第三皇子・怜新(れいしん)が現れ、朱亜を助けることになる。 赤髪でないと帝位を継ぐことができないという厳しいしきたりがある。 そのため、銀髪になってしまった怜新は、朱亜に赤い髪に染めるよう任務を与える。 こうして朱亜は、偽りの寵妃として怜新のそばで過ごすことになったが、二人の運命は思わぬ方向へ進んでいく… ――――――――――――――――― (魅力3つ) 魅力① 「情熱的な仕事への姿勢」 主人公の朱亜は、後宮の髪結師としての仕事に情熱を注いでいる。 彼女は妃たちを美しく仕上げることに心を込めていて、その姿勢に好感が持てた。 仕事に対する誇りや真面目さがしっかりと描かれていて共感を覚える。 髪のことになると、相手が誰であろうと夢中になってしまう朱亜の様子はとても魅力的。 彼女のその情熱は素晴らしく引き込まれた。 現実には好きなことを職業にするのが難しいと知っているからこそ、朱亜の生き方には憧れを抱いてしまう。 魅力② 「緊迫した展開と驚きのミスリード!?」 次期皇帝である怜新は、本来持つはずの赤い髪を失い、銀髪に変わった理由には複雑な事情が隠されていた。 ストーリーが進むにつれて、敵の暗躍が明らかになり、ハラハラドキドキの展開でますます目が離せなくなった。 しかし、これは… 驚きのミスリード!? 魅力③ 「偽りから始まる甘い恋」 銀髪を赤髪に染めるため、怜新は、朱亜を偽りの寵妃としてそばに置くことにした。 外で会うときは、周囲の人々に、二人が惹かれ合っていると思わせるために演技をしているが、その演技の中には本気の気持ちが隠れていたかもしれない… 怜新の甘い台詞や態度には、思わずキュン♡とする瞬間がたくさんあったので。 最初は偽りの関係から始まった二人だが… 甘い恋の行く先を追いかけたくなる、そんな作品だ。 ――――――――――――― (ひとこと) 後宮を舞台にしたこの物語は、仕事への情熱やロマンチックな要素が見事に融合した素晴らしい作品でした。 終盤に、「朱鳥」の本当の意味を知りました。 ということは、怜新は、あのときには既にもう…!? 読みやすく引き込まれる面白さなので、ぜひ読んでみてください。
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