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プルードンの時代 金融資本主義を超えて の商品レビュー

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2025/04/03

近代社会をいまのかたちにした根本要素のひとつは資本主義という経済システムである。 その最も純粋なかたちを体現しているのが歴史をもたない国アメリカだ。 ところが、資本主義に対峙したはずの共産主義が行き着いたソビエト連邦(この国のかたちもこれまでの自らの歴史を否定した)は、アメリカと...

近代社会をいまのかたちにした根本要素のひとつは資本主義という経済システムである。 その最も純粋なかたちを体現しているのが歴史をもたない国アメリカだ。 ところが、資本主義に対峙したはずの共産主義が行き着いたソビエト連邦(この国のかたちもこれまでの自らの歴史を否定した)は、アメリカと重要な共通点を持つ。 すなわち、自らが担う「正義」が、唯一の正義であって、それを地球上の全人類に広めなければならないという、なんとも身勝手ではた迷惑極まりない妄念とそれを実行するパワーである。 資本主義が、人間を壊すことは、歴史が証明した。しかしそれに代わるシステムはありうるのか。 私たちは今こそプルードンを読み、そのダイナミックで人間知に満ちた思考から学ばなければならない、と思う。 プルードンの原著は実に読みにくい。 この本はいくらか翻訳に難があるが、それでもプルードンのエッセンスを分かりやすく伝えてくれる。 現代社会にひと筋の光をもたらしてくれるプルードンへの、最良の入門書だと思う。

Posted byブクログ