みんなみんな とってもすてき の商品レビュー
一人ひとりの体の物語として、お医者さんだったじいじがいろんな人の体の物語を語ってくれる。 そのじいじも、顔に傷を負っていて怖がられることもあるよう。 人には体の物語を聞いてほしい場合と聞いて欲しくない(話として触れてほしくない)場合がある。 体を見ただけでは分かり得ない辛さや悲...
一人ひとりの体の物語として、お医者さんだったじいじがいろんな人の体の物語を語ってくれる。 そのじいじも、顔に傷を負っていて怖がられることもあるよう。 人には体の物語を聞いてほしい場合と聞いて欲しくない(話として触れてほしくない)場合がある。 体を見ただけでは分かり得ない辛さや悲しさキツさなどやるせない気持ちになることで心にも傷を負うこともある。 周りからは大したことでなくても、その人にとっては大きなことなのかもしれない。 それを逆手に取り、面白おかしくやユーモアのある思考に持っていき話そうとする人もいるだろう。 逆にそれを馬鹿にしたり人と違うことを悪くいう人もいるだろう。 メンタルそこまで頑張れるかな、というかそういう思いになれるよう強くもなりたいな 誰が言ってたかな、人と違うことを恐れるなって。 あの人のようになりたいってこと、ないものねだりだけど、同じように誰かも相手もそう思うこともある、自分の鏡だね。 誰かと分かち合うことで気持ちが軽くなることもあるんだよ、だから1人きりでいるんじゃなくて声を掛け合うのがいい、お互いの体の物語を話し合う …か、 物語は私たちの体に書き込まれ、体を通して私たちの足跡やメッセージや生きている意味は残るのです。 「自分らしく生きなさい」という人はよくいますが、その言葉によって苦しい思いをする人もいるかもしれません。〜中略 誰になんと言われても自分の人生の主人公は自分だということを忘れないでということです。 この作者の言葉にどこか安堵する。自分らしく、女らしく、男らしくは最近、自分にとっても使い方が難しい。自分にも。あー私らしく…もあったな
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小学生、中、高学年からの読書感想文や人権作文にとても良い1冊だなと思った。 顔に傷があったり、腰が曲がっていたり、体重がとても重かったり、肌の色がいろいろだったり、そういう体の(見た目の)違いには、それぞれの体の物語があって、それを愛そう!という内容。 作者はフランス人のお医者...
小学生、中、高学年からの読書感想文や人権作文にとても良い1冊だなと思った。 顔に傷があったり、腰が曲がっていたり、体重がとても重かったり、肌の色がいろいろだったり、そういう体の(見た目の)違いには、それぞれの体の物語があって、それを愛そう!という内容。 作者はフランス人のお医者さん。説教臭くなりがちな内容を、おじいちゃんが孫に散歩しながら話をするという設定で、すーっと心の中に入ってくる描き方をしている。 少しの間、学校現場で働く体験をしたのだが、そこでびっくりしたのが、今の子供たちが人権に関してとても教育されているという事。言っていいこと、悪いことにとても敏感で、少しグレーな言葉を誰かが使うと、周りからすぐに、「それは言っちゃだめだよ」と声がかかる。「自分は〇〇なので〇〇が嫌です」など、自分の権利もはっきりと言ってくる。 慣れるまで、しばらくは、思想統制された集団を見るようで気持ち悪さを感じたほどだった。 昭和生まれの自分が普通に使っていた言葉や質問などが、現代ではNGだったりする。悪意はなかったとしても、NGはNG。 やや行き過ぎな気もしなくはないが、ネット上での誹謗中傷をしたり、クレームを言いたてたりしているのを見ると、強く規制しようとする力が働くのもある程度は理解できる。 その人にはその人の歴史があり、物語があり、感情があるという、当たり前なのだが、想像力を働かせて相手に寄り添ってから発言をする。その発言の前のひと呼吸が自分には足りていないので、気をつけなければと日々思っている。
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9歳10ヶ月の娘 6歳9ヶ月の息子に読み聞かせ 人を見た目で判断してはだめ というのを 伝えられたかな。 伝わったかしら、こどもたち。 特に体のことで からかうことは良くないこと。 ひとりひとりには体の物語があって… というじいじのお話が良い。 娘は斜視があって 時々目線が...
9歳10ヶ月の娘 6歳9ヶ月の息子に読み聞かせ 人を見た目で判断してはだめ というのを 伝えられたかな。 伝わったかしら、こどもたち。 特に体のことで からかうことは良くないこと。 ひとりひとりには体の物語があって… というじいじのお話が良い。 娘は斜視があって 時々目線が合わなくなってしまうのだけど そのことで、辛い思いをするのか。。。 と斜視が分かった時は、 申し訳なくて、私が泣いたりしてた。 実際に小学校にあがって 他の子に、目が変だよ。って言われて 辛い思いをしたこともあったようで。 まだ小学生だからほんと悪気なく言うからな〜 娘には斜視という病気のことを きちんと説明してるし もしも他の子に言われたら こういう病気なんだよって話してみる方法や 嫌な気持ちになったら、誰でもいいから相談することを伝えた。 娘もこれから体のことで いろいろと悩みが増えるだろうけれども 自分を大切に。 自分の体の物語を大切にしていってほしいな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
自分の体を肯定しようというメッセージが伝わります。孫の少女が医師である祖父から、いろんな特徴ある体の人たちにまつわる話を聞いて、「体の物語」について考える話。 話を読んでいるうちに次第にわきおこってくる「お医者さんが患者の話をそんなにペラペラ喋っていいの?」という(大人にとっては)当然の疑問も、「おじいちゃん、本当なの?」「どうかな?」という会話でうまくエクスキューズされている(と思います)。自身も顔に大きな傷を負っている医師のおじいちゃんは、実際に出会ってきた患者さんたちを、目の前を通り過ぎてゆくさまざまな身体の人に仮託して話しているんだ、と思えるつくりです。 肌を白くするために刺激の強いクリームを使ったせいで、茶色の肌に白斑ができてしまった主人公の祖母や、家族関係がうまくいかずに拒食症になってしまった男性、顔に傷がある人、太っている人、腰が曲がっている人……すべての人たちの肉体には「体の物語」があり、自分があずかりしらぬ来歴があるものを、ああだこうだ言えないはずだ、という作者のメッセージがまっすぐ伝わります。すべての体は物語をもっていて、どんな体も美しいのだ、という力強い肯定に励まされます。また、話の途中で出てくる、『誰かを安心させることより、自分が幸せであることの方が重要だ』という言葉や、『何よりも大事なことは、自分の人生の主役は自分だということを忘れないでいること』という言葉がすばらしいです。こういう、メッセージ生の強い絵本は、ともすると普遍性を高めようとしてか具体性を避け、なんだか下手なポエムみたいになっていることが結構あるのですが、この本は言葉が具体的で論理が一貫しています。自分の身体の状態に傷ついている子どものほか、『どうしてあの人は◯◯なの?』とまだ配慮を知らない子どもが尋ねてきたときに、読んであげたい絵本です。
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