息が詰まるようなこの場所で の商品レビュー
新聞の書評で面白そうだったのでかつ手間読んでみる これぞ、タワマン文学 現代のプロレタリア文学 隣の芝生の青さに羨んだり、自分だけにしかわからない地獄に絶望したり 読後感は苦そうだ・・・とおもってたら、意外と未来が明るそうな結末
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タワマンには3種類の人間が存在する−−− 資産家とサラリーマン、そして地権者 「タワマンはエリートサラリーマンが三十五年ローンと人生を懸けて手に入れられる現代の団地」 そんなふうに揶揄されながらも、いくらローンや教育資金でがんじがらめになろうとも、その椅子に座り続けることを選ぶ...
タワマンには3種類の人間が存在する−−− 資産家とサラリーマン、そして地権者 「タワマンはエリートサラリーマンが三十五年ローンと人生を懸けて手に入れられる現代の団地」 そんなふうに揶揄されながらも、いくらローンや教育資金でがんじがらめになろうとも、その椅子に座り続けることを選ぶさやか。 住んでいる階数、部屋の値段、夫の職業、年収、子供の成績。 タワマン内で付き合いがある人たちの間でありとあらゆる情報が筒抜けとなり、比較され、明確な序列となっていく。 立場によって光の当たり方の違う現実に消耗し、他者への劣等感が入り混じりながら物語は紡がれていく。 人生の岐路に立つ度に思い返す、あの時の選択。様々なものを天秤にかけ、自ら選んできたはずの道が、こんなにもくすんで脆く見えるのはなぜだろうか。 人生なんて大それたこと、酔っていないと考えられない−−− 世の中には人間の数だけ地獄がある。 当人でないと決してわからない、息苦しく波立つ感情は、陽が昇ろうとも沈もうと絶えず気持ちを侵食していく。 世間的には恵まれている。けれど、自分の望んだ未来はそこにはない。 自分の意志で掴んできたもの。 手を伸ばすことさえ諦めた夢。 人生で得たものと失ったもの。 そのどれもが砕けたガラスのように足元に散らばっているかのようだった。 息の詰まるようなこの場所で 生き場のない思いに蓋をして、なににも気付かないふりをしながら生きていくしんどさ。 何者でもなく、何者かになろうともがいている彼らの姿は、決して他人事ではない。 どんな場所でもいい。息を深く吸える瞬間がそれぞれにあって欲しいと思う。 天を衝くようなタワーマンション群がそびえ立つ場所から、今ようやく始まりを迎える人々の連作短編集。
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※このレビューにはネタバレを含みます
タワマン住まいの三家族。中学受験息子を交えて "何でも態度や声に出すのはよろしくない、もういい歳した大人だから"というフレーズが多用される だから夫婦が三者三様、他人に見せない苦悩があり、隣の芝は青い。羨むあの人もどこか惨め 青春時代に語り合ったこと、もしもあの時、私の代では出来なかったことを、子に託す滑稽さ この小説は章ごとに大人が心の中で罵り僻み、全体的に憂鬱。人物設定と心理変遷が薄っぺらく想像の域を出ない 最後の素直な答辞に涙がこぼれた 十二歳の今後の人生なんて、分からない。まだ決められない 大人になっても人生なんて、分からない。まだ変えられる 埼玉出身銀行員共働き夫婦と叱咤激励一人息子 群馬飛び出し医者玉の輿最上階専業主婦と塾トップ息子
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AIに勧められて読みました。私の読書の好みの傾向に合うとの事でした。装丁もとてもきれいでした。しかし、読み進めることができませんでした。とにかくつまらないのです。展開がないんです。とても細かい描写が多いですが、とにかくストーリーが進みません。価値観も20年位前で止まってるような気...
AIに勧められて読みました。私の読書の好みの傾向に合うとの事でした。装丁もとてもきれいでした。しかし、読み進めることができませんでした。とにかくつまらないのです。展開がないんです。とても細かい描写が多いですが、とにかくストーリーが進みません。価値観も20年位前で止まってるような気がします。新しさを感じませんでした。いまだにこんなことを言っているのかと言う古い価値観が跋扈していました。私に古いと思わせてしまう位、何かが止まっているのかもしれません。
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上京組として通ずるところがあったりなかったり。 子供に中学受験させてもいいことないよ。 子供がしたいってゆうならさせればいい、親は関係ない
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東京という大都市の中で家族を育てる難しさが何となく伝わってきた。 さやかが綾子に対して抱く劣等感は分からなくもないけど、綾子も綾子でプレッシャーがあったりする。人間は誰しも苦悩を抱えながら生きているんだよなー。そう考えると劣等感なんてものは手放して生きていけると楽だよなぁ。 ...
東京という大都市の中で家族を育てる難しさが何となく伝わってきた。 さやかが綾子に対して抱く劣等感は分からなくもないけど、綾子も綾子でプレッシャーがあったりする。人間は誰しも苦悩を抱えながら生きているんだよなー。そう考えると劣等感なんてものは手放して生きていけると楽だよなぁ。 あと、自分も綾子のように地方から上京してきた身だから、閉鎖された町でこのまま過ごすのが嫌だと18歳で上京した話とか、同窓会の場面らへんは共感する部分も少しあった。 都会にいると、田舎にたまに行きたくなる。逆もまた然り。結局はないものねだりなのかもなー
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下層階に住む住人は上層階の人間に憧れ、またお受験戦争もあり、悩み苦しみながらタワマン生活を送る、、、というお話(?)。 夫婦の視点から、高層階住人の視点へ。視点を変えながら季節は進み、物語が進行していく形で読みやすかったです。 低層階住人だけでなく、高層階住人にも、ひいては世...
下層階に住む住人は上層階の人間に憧れ、またお受験戦争もあり、悩み苦しみながらタワマン生活を送る、、、というお話(?)。 夫婦の視点から、高層階住人の視点へ。視点を変えながら季節は進み、物語が進行していく形で読みやすかったです。 低層階住人だけでなく、高層階住人にも、ひいては世の中ありとあらゆる住人は悩み苦しむことがあると思わさせられましたな。 広くとらえれば、人は何のために生き何を成すべきなのかを問う、人生訓作品とも言えよう。
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生まれも育ちも関西の私は、MARCHと聞いてもすぐにわからなくて、クイズのように大学の名前を考えながら読みました。なるほど。 本作自体がマウントを取りにきているような気がして、登場人物の誰も好きになれないと思いつつも、誰の気持ちもちょっとわかる。 要は、彼や彼女たちと同じとこ...
生まれも育ちも関西の私は、MARCHと聞いてもすぐにわからなくて、クイズのように大学の名前を考えながら読みました。なるほど。 本作自体がマウントを取りにきているような気がして、登場人物の誰も好きになれないと思いつつも、誰の気持ちもちょっとわかる。 要は、彼や彼女たちと同じところがある自分のことが嫌なんですよね。嫉妬、焦り、優越感、はたまた劣等感などなど、人には知られたくない気持ちを隠そうとする自分のことが嫌で、本作を読むとそれを見せつけられている気がするのだと思います。 タワマンって、凄い舞台になるものだなぁ。
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タワマンの階数だったり学歴だったり出身だったり、様々なプロフィールをまわりと比較して劣等感や優越感に浸ってしまい、結果がんじがらめになっていく人間の性をテーマにした小説。 読んでいて、現代って本当こういうのに溢れているよな〜と共感。かくいう自分もそうだし、歳を取れば取るほどそう...
タワマンの階数だったり学歴だったり出身だったり、様々なプロフィールをまわりと比較して劣等感や優越感に浸ってしまい、結果がんじがらめになっていく人間の性をテーマにした小説。 読んでいて、現代って本当こういうのに溢れているよな〜と共感。かくいう自分もそうだし、歳を取れば取るほどそういう傾向が強くなっていく気すらします。そんな中で、登場する子供達がしがらみを破って進路を決めようとする姿は眩しく見えます。自分の軸をしっかり見定めたいと思わされるいい物語でした。
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どんなに羨ましく見える人でもその人にしかわからない地獄がある。羨んでも仕方ない。自分の人生に集中しよう。情報がリアルで現代の東京の歪さがよく表現されていた。
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